新開発「岩津ねぎキムチ」地元グルメで活躍 具材に使った料理、飲食店に続々登場 兵庫・朝来

岩津ねぎのキムチ自体や利用した料理の開発、提供に取り組むメンバーたち=朝来市商工会

 兵庫県朝来市商工会が昨年12月に開発した特産「岩津ねぎ」のキムチを具材に使った料理が、同市内の飲食店で登場している。既に4店舗が販売し、近く6店舗でも取り扱いを始める。来年にはキムチ自体の市販もスタートする予定で、同市商工会が進める新たな特産品作りが徐々に動き出している。(小日向務)

 岩津ねぎキムチを使った料理は4店舗で計5点。「ラーメン冨貴」(同市和田山町枚田)の「岩津ねぎキムチのせ但馬玄牛骨ラーメン」(1500円)は「牛骨スープの風味にネギの甘みや辛みが加わり深みが増している」。

 パン・菓子製造などの「隆盛堂」は本店(同町法道寺)のレストランで豚肉と炒めたキムチを使ったピザ(1300円)を提供する。「ピリ辛で、お年寄りから子どもまで味わえる」とアピールする。隆盛堂桑原店(同町桑原)では、岩津ねぎキムチを載せたトースト(630円)と、「甘味噌(みそ)だれフィレカツセット」(950円)の販売を始めた。

 国史跡・竹田城跡の玄関口にある物販施設「山城の郷」(同町殿)では、蒸し但馬どりにキムチをのせた定食(1500円)を販売。3月からは八鹿豚とキムチを炒めた定食(同)も加えるるという。

 道の駅「フレッシュあさご」(同市岩津)は3月4~8日、韓国の甘辛い味付けのフライドチキン「ヤンニョムチキン」の定食(980円)を投入し、小鉢でキムチを添える。市内の他の店舗でも準備を進めており、メニューや販売予定が決まり次第、同商工会のホームページなどで紹介するという。

 岩津ねぎキムチは、商工会員でつくる「ご当地グルメ開発部会」が開発した。岩津ねぎが収穫できる11月~翌年3月以降にも利用できる加工品を目指している。岩津ねぎの規格外品を利用する。

 今シーズンは全店合計で100キロのキムチを販売する予定で、料理には1食で50グラム程度を使用するという。同部会は比較的手軽に提供できる共通メニューの開発も進めている。

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