メキシコ産アボカド、違法栽培品の米輸出阻止へ 米大使が産地訪問

Cassandra Garrison

[メキシコ市 26日 ロイター] - 駐メキシコ米大使が26日、違法な農園で栽培されたメキシコ産アボカドは米国に輸出すべきでないとの見解を示した。米国はメキシコにとって最大のアボカド輸出先。

アボカドの主要産地であるミチョアカン州を訪れたケン・サラザー大使は、違法な農園で栽培されたアボカドと判断された場合、結果を伴うべきと指摘。アルフレド・ラミレス州知事と記者会見し、「そうしたアボカドを米国に輸出する機会が存在すべきではない」と述べた。

ラミレス氏は会見で「メキシコから米国へのアボカド輸出協定に、極めて早期に環境指針条項を確実に盛り込む」と述べた。

同州では2018─23年に少なくとも3万ヘクタールの森林が伐採されており、817の違法農園が特定されたという。

非営利団体(NPO)「クライメート・ライツ・インターナショナル(CRI)」が昨年公表した調査によると、米国で消費されているアボカドの8割がメキシコからの輸入とされる。

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