上海市、投資促進に注力

上海市、投資促進に注力

上海市の外灘から見た陸家嘴エリア。(資料写真、上海=新華社記者/李賀)

 【新華社上海2月27日】中国上海市発展改革委員会の陳国忠(ちん・こくちゅう)副主任はこのほど、同市政府の記者会見で、上海が今年、有効投資の促進に向け、次に挙げる4方面に重点的に取り組むと説明した。

 ①投資構造を引き続き改善する。製造業投資は安定を維持しながら新たな進展を目指し、自主イノベーション能力の向上を図る。インフラ投資を加速させ、都市のサービスレベルを引き上げる。不動産開発投資は安定を保ちながら質を改善し、都市の質の高い発展に寄与する。産業投資と民間投資を促進し、未来の競争力を向上させ、市場の活力を刺激する。

 ②イベントの効果を十分に引き出す。投資促進を目指す「潮涌浦江」関連イベントの開催と宣伝に力を注ぎ、重要なイベントのけん引効果を活用し、投資の新たな機会を分かち合い、新たな推進エネルギーを呼び起こす。

 ③政策ツールを活用する。中央予算内投資や国債の追加発行、地方政府特別債、インフラを投資対象とする不動産投資信託(REITs)など各種の投融資政策や手段を生かし、関連プロジェクトの建設を支える。

 ④協調メカニズムを重視する。有効投資拡大に向けた共同作業調整メカニズムを活用し、月間、四半期の投資を確保し、好調な滑り出しと年間の好調な投資につなげる。

 上海では2023年の固定資産投資が前年比13.8%増加し、一線都市(北京、上海、広州、深圳の4都市)のうち、固定資産投資が初めて1兆元(1元=約21円)を超えた。重点プロジェクトの実行ベース投資額は8.7%増の2257億4千万元に上り、年初計画の105%を達成し、投資額は過去最高を更新した。

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