ナチュラルガーデン好きにもおすすめ! 手のひらサイズで表現できる自然
透明の器にさまざまな植物を植え、小さな森の風景を作り出すテラリウム。
場所を取らないので広い庭やベランダがなくても大丈夫。季節を問わずガーデニングが楽しめます。
今回はテラリウムの作り方や管理のコツを紹介します。テラリウムにオススメの植物も参考価格とともに見ていきましょう。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
テラリウムの作り方
テラリウムを作るうえで準備するもの
容器
ガラスまたはプラスチック製で口が広く透明のもの。透明度を保つには傷が付きにくいガラス容器のほうがよく、さらに蓋があれば湿度を調節できるのでオススメです。
用土
テラリウム専用土または小粒の赤玉土・ハイドロボール・砂利など。
苗
テラリウムに向いている植物は、基本的に強健な性質で、光が少ない場所にも適応できる耐陰性の強い品種。容器に植物をいっぱい詰め込まず、十分なスペースが保てる程度の苗数に抑えましょう。
道具
ピンセット・ハサミ・水差し・霧吹き。ピンセットやハサミは、できるだけ長めのものを用意しておくと作業がしやすくなります。
その他
流木や石・ミニチュアの動物や建物(装飾用)・LEDライト(暗い場所での照明用)。
テラリウムの作り方
器の下から3~4センチほどまで、後方がやや高く前が低くなるように傾斜をつけて土を入れます。装飾用の石やミニチュアアイテムを配置して、土に水をかけて湿らせましょう。
苗は土を洗い落として根を露出しておきます。根や茎を傷めないように注意しながら、ピンセットで根がしっかり地中に収まるように植え込みましょう。
いろいろな方向から確認して、バランスよく配置できていれば完成です。
テラリウムの管理のコツ
テラリウムの置き場所
テラリウムは直射日光が当たらない明るい場所に置きます。暗い場所ではLEDライトを灯してあげると太陽の代わりになり、カフェのようにオシャレな雰囲気に。
暑過ぎず寒過ぎない環境が好ましいので、気温変化が激しい窓際には置かないようにしましょう。できればリビングなど、冷房や暖房で1年を通して快適な温度になる部屋がオススメです。
テラリウムの水やり
水やりは週に1回程度、水差しまたは霧吹きで与えます。多過ぎると根腐れを起こし、少なすぎると枯れてしまうので、土や植物の様子をよく観察して調節しましょう。
霧吹きで葉にサッと葉水をかけてあげると、適度な湿気になりハダニの予防にも効果的。蓋付きの容器は湿度が保てるので水やりの回数を減らせます。
蓋を閉めたままだと蒸れてしまうので、日に1回蓋を開けて容器内に新鮮な空気を取り込んであげましょう。
テラリウムのお手入れ
苗が大きく生長してお互いに干渉し合ってきたら、ハサミで適度に切り戻します。まれに小さな雑草が生えてくることもあるので、見つけしだいピンセットで引き抜きましょう。
容器の内側に水垢やコケが付くと、美しい植物の姿が見えにくくなります。霧吹きをかけたときに容器をティッシュで拭いておくとよいでしょう。
テラリウムにオススメの植物5選
ピレア
緑の葉にシルバーの斑が入り、独特の模様が特徴のピレア。一見金属的なイメージがあり、個性的な美しさが魅力です。
寒さにはやや弱いので、10度以上の気温を保てる場所で育てましょう。※参考価格:300~400円前後(2号ポット苗)
ペペロミア
ペペロミアは品種が多い多肉植物。葉に筋模様が入っているもの、葉がかわいいハート形のもの、ツル性でほふくするものなどさまざまです。
多湿を嫌うので乾燥気味に育てましょう。※参考価格:300~400円前後(2号ポット苗)
フィカス・プミラ
の小さな葉が清涼感タップリのフィカス・プミラ。強健な性質で育てやすく、人気の高い観葉植物です。
湿った場所を好むので、水切れには気をつけましょう。※参考価格:200~300円前後(2号ポット苗)
アジアンタム
アジアンタムは小さな葉が密になって茂り、フサフサした草姿が魅力。明るいグリーンの葉と黒っぽい茎のコントラストが鮮やかです。
乾燥すると葉がチリチリになってしまうので、こまめに葉水をかけてあげましょう。※参考価格:300~400円前後(2号ポット苗)
シノブ
細かい切れ込みの葉が美しいシノブ。暑さや寒さに強く、あらゆる環境に「耐え忍び」ながら生きる強さが名前の由来と言われています。
日本では古くから「シノブ玉」として仕立てられ、軒下に吊るして鑑賞されてきました。※参考価格:400~600円前後(2号ポット苗)
テラリウムで手のひらサイズの自然を表現
日陰でも元気に育つ植物をビンに詰めて、小さな自然界を創り出すテラリウム。小石や流木を置けばさらにナチュラル感がアップ、ミニチュアの小屋や動物で自分なりのストーリーを描けます。
本格的な春が訪れるまでのひととき、みずみずしいグリーンのテラリウムでガーデニングを楽しみましょう。