青森市新町2丁目の再開発事業で、2棟の複合施設のうちマンションなどが入るビル「センター棟」が完成し26日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。関係者がまちなか居住推進によるにぎわい創出に期待を寄せた。
事業主体の「中新町山手地区市街地再開発組合」によると、センター棟は地上18階、延べ床面積1万651平方メートル。2021年5月に工事が始まり、今月完成した。大和ハウスの分譲マンション「プレミスト青森新町ザ・タワー」が入る。新町通りに面した1階には「うつわのみせ大坂屋」と飲食店「四季の千成」が店を構える。
マンションは2LDK、3LDK計82戸が完売し、来月1日から入居が始まる。1階の2店も3~4月にオープン予定。センター棟に先立ち昨年6月には、角弘本社事務所やビジネスホテル「ドーミーイン」などが入る隣接の「ウエスト棟」(通称・角弘ビル)が完成した。
ビル2棟の整備など総事業費は約91億円。市によると、国や青森市の補助金計約35億円を活用した。
竣工式には関係者約30人が出席。同組合の野澤正樹理事長が「コロナ禍や資材高騰もあったが、関係者がぶれることなく力を合わせてきた。中新町のにぎわいに貢献できるよう努力する」とあいさつ。西秀記市長は取材に「まちなか居住者が増え、にぎわいが増すことを楽しみにしている」と述べた。