フォードCEO、ホーナー問題で沈黙続けるレッドブルに不満を表明。不適切行為についての調査結果はF1開幕前に発表か

 レッドブル・レーシングとパートナーシップ契約を結んだフォードは、レッドブル社に対し、クリスチャン・ホーナーF1チーム代表が不適切な行為を行った疑いが持ち上がっている件を早急に解決することを求めている。AP通信によると、フォードのジム・ファーリーCEOがレッドブル社にこの件について手紙を送り、問題解決が遅れていることへの不快感を示したということだ。

 ホーナーは、不適切な行為について女性従業員から告発され、親会社レッドブルがこれについての調査を開始した。2月9日には外部の専門弁護士による事情聴取が行われたが、レッドブルは結論については発表しておらず、ホーナーは疑惑を否定し、チーム代表としての仕事をこれまでどおり続けている。

 2026年からのF1パワーユニットに関してレッドブルと提携するフォードは、約10日前に、フォード・パフォーマンスのグローバル・モータースポーツ・ディレクターであるマーク・ラッシュブルックを通してこの件について、「非常に高い行動基準と誠実さを自らに課している企業として、我々は、パートナーにも同じことを期待している」と発言した。

 今回はフォードのファーリーCEOが、レッドブル社に書簡を送り、迅速な対応と説明がなされないことへの不満を示したと伝えられている。

2023年F1第5戦マイアミGP クリスチャン・ホーナー(レッドブルF1チーム代表)とジム・ファーリー(フォードの社長兼CEO)

 この手紙を入手したAP通信によると、ファーリーは、レッドブル社に対して「レッドブル・レーシングのリーダーシップによる不適切な行為に関する疑惑が未解決であること」に対する不快感を示したという。

 ファーリーは、フォードは「この問題の公平かつ公正な解決がいつなされるかについて、あなた方から解決策や明確な指示が示されないことに苛立ちを募らせている」と手紙に記したと、AP通信が伝えた。

「同様に、我々や貴社の企業パートナーに対して、この問題をめぐり完全な透明性が欠如していることにも不満を抱いており、すべての調査結果の完全な説明を受け取ることを期待している」

「以前にも示したように、満足のいく反応が得られないなかで、フォードには譲れない価値観がある」

「レーシング・パートナーが同じ価値観を共有し、それに対する真のコミットメントを示すことが不可欠である」

「私のチームと私は、いつでもこの件について話し合う用意がある。我々は引き続き、全員が支持できる解決策にこだわり、それを望んでいる」

 この件についてはフォーミュラワン・マネジメントもできるだけ早い解決を望むとのコメントを発表した。

『Sky Sports』は、レッドブル社の取締役会は、ホーナー問題に対する対処について、F1開幕戦バーレーンGP前に決定する見通しだと報じた。

2024年F1バーレーンテスト1日目 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

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