那須高原で全国2位の最大瞬間風速30.7メートル 那須塩原でクリーンセンターの屋根剥がれる

屋根の一部が剥がれた那須塩原クリーンセンター=27日午前10時20分、那須塩原市蟇沼

 栃木県内は27日、県北や県央で北や西よりの風が強まり、午後2時までに、県内14観測地点のうち6地点で、強風の水準となる日最大瞬間風速20メートル以上を観測した。全国的にも強い風が吹いており、那須高原(那須町)は全国2位の30.7メートル、奥日光(日光市)は3位の29.0メートル、黒磯(那須塩原市)は6位の27.0メートルを記録した。

 那須塩原市でクリーンセンターの屋根が剥がれたほか、日光市で杉並木が倒れるなど各地で物的被害が出た。宇都宮市内でも、アパートの屋根が一部はがれる被害が確認された。気象庁は27日夜のはじめごろまで強風に注意するよう呼びかけている。

 県内のほかの観測地点の日最大瞬間風速は、宇都宮が23.0メートル、塩谷が22.5メートルなどとなっている。

 気象庁によると、日最大瞬間風速20メートルは、やや強い風から強い風に分類され、30メートルは強い風から非常に強い風に分類される。非常に強い風は、人が何かにつかまらないと立てないレベルで、屋根瓦がはがれ始めたり、細い木の幹が折れたり、倒れ始めたりする恐れがある。

屋根の一部が剥がれた那須塩原クリーンセンター=27日午前10時15分、那須塩原市蟇沼

© 株式会社下野新聞社