天日干しと陰干し、どっちがいい? 寝具メーカーが伝える枕の干し方に「知りませんでした…」

※写真はイメージ

毎日使用する枕をどのように干していますか。布団と同じように天日干ししているかもしれませんが、枕の素材によっては天日干しを避けたほうがいいものもあります。素材別の干し方のコツを、寝具メーカー『エマ・スリープ』の公式サイトをもとに紹介します。

枕は素材によって干し方が違う

枕に湿気がたまるとダニやカビが繁殖したり、嫌な臭いの原因になったりしてしまいます。快適な睡眠を得るために、定期的に干して清潔に保ちましょう。

枕の干し方は「天日干し」と「陰干し」の2種類があり、枕に使われている素材によって違うので注意が必要です。

エマ・スリープの公式サイトでは、素材別の正しい干し方を解説しています。

天日干しのやり方

天日干しできる素材は、パイプ、ポリエステルわた、コルマビーズ、ミニボール、そばがら、小豆です。

枕の天日干しの目的は、湿気を逃がして乾燥させる以外にも、紫外線による殺菌効果もあるようです。干し方は「平干し」と「吊り干し」がおすすめです。

エマ・スリープが紹介している天日干しの手順は次の通りです。

1、枕を傾けたり、優しく振ったりして、中身の素材の偏りをならす

2、日が当たる場所で枕を干す

3、1~2時間(干す時間の半分の時間が)経ったら、両面に日を当てるために枕をひっくり返す

4、枕を取り込み、表面に掃除機をかける

5、1と同じように枕の形を整える

天日干しは晴れて湿度の低い日に行い、日の当たる場所で干しましょう。理想としては、湿度40%以下の日です。

干すのに適した時間帯は、紫外線量の多い10~14時がおすすめ。枕の中身が偏らないように厚さを均等にならすと、中までしっかりと乾かすことができます。

なお、季節によって日差しの強さが異なるため、干す時間は夏場が2時間程度、冬は3~4時間程度が目安です。紫外線にさらす時間が長すぎると、生地や素材が傷んでしまうので注意しましょう。

枕の天日干しの頻度は最低でも週1~2回は行ったほうがよいのだとか。特にそばがらなどの天然素材を使った枕は虫が湧きやすくなるため、できるだけ毎日干すことをおすすめします。

「自宅の日当たりが悪い」「地域的に湿度が高い」などの理由で天日干しができない場合は、布団乾燥機などを利用してみるのもいいでしょう。

陰干しのやり方

枕に使われている素材が、羽根枕、羽毛枕、低反発ウレタン、高反発ファイバー、ラテックスの場合は、干す際に直射日光は避け、陰干ししましょう。

枕の陰干しのやり方は次の通りです。

1、枕を傾けたり、優しく振ったりして、中身の素材の偏りをならす

2、日光が当たらない風通しのいい場所に干す

3、枕を取り込み、枕の表面に掃除機をかける

4、1と同じように枕の形を整えて枕をしまう

陰干しは直射日光の当たらない場所であれば外でも干すことができます。室内の場合は、風通しのいい部屋や浴室乾燥機のあるお風呂場などがおすすめです。

湿度の低い日は、寝室の窓を開けて空気を循環させます。扇風機やサーキュレーターを使うと枕に風が当たってより効果的です。反対に、湿度の高い日はエアコンの機能で除湿をしましょう。

枕は素材に合わせた干し方でできるだけ毎日干すようにし、清潔を保ちましょう。枕をよりよい状態で保つことができれば、睡眠の質も上がるかもしれませんね。


[文・構成/grape編集部]


出典

エマ・スリープ

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