モスフードサービスは2月27日、正社員、嘱託社員など全社員約650人に対しベースアップを実施し、人事考課による定期昇給分を含め、2024年4月分給与より、平均で8%程度の賃金引き上げを行うと発表した。
同社を含む外食産業では人材確保が大きな課題となっている。こうした中、人材流出を防止するとともに、新卒採用やキャリア採用でも、競争力を高めるため、ベースアップを実施する。
これにより、物価上昇による社員の生活不安軽減、社員の会社への信頼やエンゲージメントの向上を図りたい考え。
ベースアップは、全対象者一律で1カ月あたり1万円を支給することに加え、今回決定の平均3%を増額するハイブリッド型(合計平均6%)とする。
定率だけでなく対象者一律の定額アップを組み合わせることで勤続年数の少ない若手社員ほど高い昇給率となり、将来にわたって会社やチェーンに貢献できる人材を育成することを目指す。
また、パート・アルバイトの時給、初任給の引き上げも検討しているという。
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