「海外でトップ5、優勝を狙いたい」 岩井千怜の広がる視野

岩井千怜が練習ラウンド(撮影/桂川洋一)

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 事前(27日)◇沖縄・琉球GC◇6595yd(パー72)

岩井ツインズの妹・千怜が国内開幕戦の公式会見に臨んだ。

今季の目標を「海外の試合にチャレンジできればいいなと思う。そこでトップ5、もしくは優勝を狙いたい」。姉の明愛同様、海外志向が強まっている心境をあらためて口にした。

前週の米ツアー「ホンダLPGAタイランド」は最終日に「67」とチャージして日本勢ベストの13位フィニッシュ。前日26日に帰国し、この日は練習ラウンドをこなしたが「疲労は少しある気がします。朝は“まだ眠いな”と思ったり」。実際、姉は練習ラウンドをキャンセルして休養に充てており、苦笑いで体調を明かした。

今年は8月にパリ五輪がある。代表争いは「頭に入れています」という。「最大4枠、最少2枠」に向け、現在の世界ランキングは日本勢8番手の66位。「でも、オリンピックが一番ではなく“チャンスがあれば”と。それより1試合1試合、自分のゴルフをして、それが(代表入りに)つながっていけば」

メジャー出場、さらに大きな方向性では来季の米ツアー参戦も頭にあるようだが、今秋の予選会(Qスクール)挑戦は「まだ決めていません」という。足元を見つめ、シーズンを過ごしていく。

前年大会は予選落ち「ティショットが難しい」(撮影/桂川洋一)

オフには所属先のホンダの社会人野球など、他競技のアスリートとトレーニングをともにした。「ゴルフは振り切ることにフォーカスするけど、野球は来た球を予想して、自信を持って打っていく。難しかったです」と苦笑いしたが「昨年より、スイングは安定してきたと思う」と成果を語る口ぶりはうれしそうだ。

国内開幕の今大会は昨年初出場で予選落ちした。コースの印象を「ティショットが難しい。狭いところもあるし、ラフの対処も難しい。でも、花道が使えるホールもあるので」。視野は世界に開けてきたが、まずは目の前を見て。疲れが残る中、2日後の開幕に向けて、コースマネジメントをイメージしていた。

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