米政府閉鎖5日後に迫る、議会は歳出法案前進の兆し見せず

David Morgan

[ワシントン 26日 ロイター] - 米政府機関の一部閉鎖が5日後に迫る中、米議会では26日も閉鎖回避に向けた歳出法案が前進する兆しは見られなかった。

バイデン大統領は議会に政府閉鎖回避を求めるとともに、ウクライナ・イスラエル向け支援法案の可決も繰り返し呼びかけており、27日に与野党指導部と会談する。

上院共和党トップのマコネル院内総務は26日、民主党のシューマー上院院内総務との協議後、「政府機関は閉鎖しない」と記者団に述べた。シューマー氏も先に「閉鎖を回避するため民主党はあらゆる努力をしている」と強調した。

だが、共和党が多数派の下院では同党の保守強硬派が繰り返し法案を阻止している。

閉鎖回避期限まで時間が限られる中、議会は今回もつなぎ予算で対応するとの見方が出ている。マコネル氏はつなぎ予算に関する質問に返答しなかった。

下院はウクライナやイスラエル向けの支援法案についても対応を模索している。共和党内では、ジョンソン下院議長が同法案の採決を認めれば議長を解任すると一部の強硬派が警告するなど内部対立も見られ、議会の機能不全が鮮明になっている。

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