玉垣親方は「元教師だからうってつけ」、宮城野部屋「師匠代行」報道にファン期待 「これ以上ないよい人選」

大相撲宮城野部屋の師匠代行を同じ伊勢ケ浜一門で大島部屋付きの玉垣親方(元小結智乃花、59)が務める見通しとなった。複数のメディアが2024年2月26日に報じた。宮城野部屋に所属していた元幕内北青鵬(22)の暴力問題を受け、師匠の宮城野親方(元横綱白鵬、38)が日本相撲協会から懲戒処分を受け監督責任を問われていた。

宮城野親方は23日に行われた日本相撲協会の臨時理事会で2階級降格などの懲戒処分を受け、後輩力士に暴力を振るった元幕内北青鵬は引退した。スポーツ紙の報道によると、宮城野部屋は27日から3月場所に向けた稽古を開始し、玉垣親方は28日にも部屋に合流する見通しだという。

現役時代は「先生」の愛称で活躍

春場所後の4月以降は伊勢ケ浜一門が宮城野部屋を預かることが決定しており、師匠代理を立てたまま部屋を運営するかどうかは未定だという。

宮城野親方の師匠代行報道に、インターネットでは大相撲ファンが玉垣親方の指導力に大きな期待を寄せている。

Xでは「元教師だからうってつけ」「これ以上ないよい人選だね」「元教師だし教えるのも上手そう」「伊勢ヶ濱一門からだとやはり玉垣親方しかいないですよね」「元智乃花、適任だと思います」「大卒教員経験者なのが適任かなとは思うわ」などのコメントが寄せられた。

玉垣親方はアマチュア相撲の強豪・日本大学相撲部出身で、大学卒業後は高校の体育教師となりアマチュア相撲を続けていた。アマチュア時代にアマチュア横綱のタイトルを獲得し、92年3月場所に立浪部屋から幕下付出でデビューした。27歳の初土俵は年6場所制になってから最高齢で、大きな話題を呼んだ。

現役時代は「先生」の愛称で親しまれた。身長175センチと小兵ながら多彩な技を駆使して小結まで上り詰めた努力の人で、同じく小兵で日本大学の後輩である舞の海との取り組みは人気を博した。01年9月場所で引退した後は部屋付き親方として後進の指導に当たっていた。

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