【太陽光発電】興味はあるけど「メンテナンス」が面倒!維持管理がカンタンな方法を教えて!

太陽光発電の屋根貸しとは?

太陽光発電における「屋根貸し」とは、自分が所有する建物の屋根を太陽光発電の事業者に貸して、賃料を得る仕組みのことです。

太陽光事業者は、発電した電力を電力会社に売電して、その収益から屋根を借りている建物の所有者に賃料を支払います。

なお、屋根を貸す建物内の電力は、今までどおり電力会社から購入したものを使用します。

屋根貸しのメリット

屋根貸しのメリットは、以下のとおりです。

__●初期費用・メンテナンス費用がかからない
●賃料収入が得られる
●屋根の劣化を軽減できる
●契約内容によっては非常用電源として使用できる場合もある__

建物の所有者は屋根を貸し出すだけですので、初期費用・メンテナンス費用は無料です。屋根を貸しただけにもかかわらず賃料が得られるため、手軽に不労所得が得られることが大きなメリットといえるでしょう。

また、太陽光発電を設置することで雨風や紫外線が直接屋根に当たらなくなり、劣化を軽減できることもうれしいポイントです。もし強風などで物が飛んできても、太陽光パネルのみの破損だけで済む可能性もあるため、修繕費を抑えられる可能性もあります。

屋根貸しの注意点

屋根貸しの注意点は、以下のとおりです。

__●得られる賃料は多くない
●契約が長期間になる__

屋根貸しモデルで得られる賃料は、年間で1平方メートルあたり数百円といわれています。売電収入などのほかの収入はないため、年間を通して得られる賃料は決して多くありません。

また、太陽光事業者が投資額を回収する必要があるため、契約期間が十数年から数十年と、長期間になりやすいこともデメリットです。また、同じ理由から解約も気軽にできないため、今後のライフプランを考慮して、長期契約をしても問題ないかを検討する必要があります。

太陽光発電のPPAとは?

太陽光発電における「PPA」とは、事業者と契約することで、無償で太陽光発電システムを導入できる仕組みのことです。初期費用だけでなく、メンテナンス費用についても事業者が負担してくれます。

その代わりに建物の所有者は、契約期間終了までは発電した電気を使用して、電気代を事業者に支払う契約を結びます。

なお、太陽光で発電した電気代だけで足りない場合は、これまでどおり電力会社から別途購入が必要です。

PPAのメリット

PPAのメリットは、以下のとおりです。

__●無償で太陽光発電システムを導入できる
●メンテナンスの手間・費用がかからない__

PPAの一番のメリットは、無償で太陽光発電システムを導入できる点でしょう。自己負担なしで自宅の電気を太陽光発電に変えられるため、導入のハードルが下がることが特徴です。

また、メンテナンスの手間・費用もかからないことも、うれしい点です。万が一故障などで修理が必要な場合も、連絡するだけで解決するため、急な出費が発生しないことはメリットといえるでしょう。

PPAの注意点

PPAの注意点は、以下のとおりです。

__●契約が長期間になる
●売電収入は得られない__

PPAは屋根貸しと同様、長期契約になることがほとんどです。そのため、建物の改修や引っ越しなどで太陽光発電システムの移動・取り外しが必要になった場合に、違約金などが発生してしまうおそれがあります。

また、発電した電力は使用可能ですが、建物の所有者は売電できません。そのため、副収入を得る手段としては向いていませんので注意しましょう。

太陽光発電の導入方法別の特徴を理解して自身に合ったものを選択しましょう

今回は、太陽光発電を手軽に導入する方法として「屋根貸し」「PPA」をご紹介しました。

手軽に導入する方法としては、ほかにも「リース」がありますが、こちらは発電した電力は自家消費のほか、売電することも可能です。

それぞれにメリット・デメリットが存在するため、ご自身でよく調べて、最終的にベストな選択ができるようにしましょう。

出典

公益社団法人 東京電気管理技術者協会 電気安全に関するQ&A Q再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まりましたが、太陽光発電の「屋根貸し事業」とはどんなものですか?
[環境省 再エネ スタート はじめてみませんか 再エネ活用 再生可能エネルギー導入方法
PPAモデル](https://ondankataisaku.env.go.jp/re-start/howto/03/)
0円ソーラー

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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