“雨女”で「スミマセン…」 アン・シネは日本で競技生活を再開

アン・シネは昨年末の予選会を通過して今シーズンの出場権をつかんだ(撮影/桂川洋一)

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 事前情報(27日)◇沖縄・琉球GC◇6595yd(パー72)

年明けから1カ月、合宿地に選んだ米国は雨の日ばかりだった。帰国後の韓国は雪模様の毎日。今季初戦の舞台である沖縄の空は、ここまでのところ雲に覆われ、時折雨が落ちている。

「自分のせいで雨が降ってしまいました。スミマセン…」。アン・シネ(韓国)は腰をくねらせて“謝った”。

昨年末の最終予選会を17位で通過して、今シーズン前半戦の出場権を手にした。日本ツアー参戦は来日3戦目で賞金ランク105位だった2019年以来5年ぶりだ。コロナ禍に入った翌年以降、競技の第一線からは退く格好になり、昨年出場した韓国ツアーも1試合だけ。わずかな可能性を信じて、日本で復帰への道筋をつけた。

19年までの3シーズンを含めて、この開幕戦に出場するのは初めて。「時間はあったので、もっと準備できるかなと思ったんですけど、やってみると『やることがいっぱいだな…』という状況」と調整に不安を覚えていても、「すごく楽しみにしていた」ゲームでもある。

昨年12月に33歳になった。「ゴルフを始めた6歳から、27年経った今もゴルフ場に来るときはいつも気持ちがいい。長い間、試合をできなかった。感謝の気持ちを持って試合をしたい」とプレーでも旋風を巻き起こす。(沖縄県南城市/桂川洋一)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン