愛知で男性を絞殺、車で移動、早朝に琵琶湖へ遺棄 強盗殺人など容疑で男女再逮捕

滋賀県警近江八幡署

 滋賀県近江八幡市の琵琶湖岸で愛知県の男性の遺体が見つかった事件で、滋賀県警捜査本部(近江八幡署)は27日、強盗殺人と死体遺棄、住居侵入の疑いで、愛知県豊川市の会社員加藤徹容疑者(45)と、同県北名古屋市の風俗店店員市橋由衣容疑者(27)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は共謀して、1月15日午後6時半ごろ、愛知県あま市の不動産業丹羽正美さん=当時(55)=の自宅に窓ガラスを割るなどして侵入して金品を物色中、丹羽さんが帰宅したことから、丹羽さんの首をコード様の物で絞めて殺害。キャッシュカード3枚や預金通帳などを奪い、近江八幡市牧町の琵琶湖に乗用車で遺体を運んで、翌16日午前5時40~50分ごろ遺棄した疑い。

 捜査本部は2人の認否を明らかにしていない。

 捜査本部によると、加藤容疑者と市橋容疑者は客と店員の関係で、市橋容疑者は丹羽さんとも面識があった。市橋容疑者はホストクラブで遊ぶために友人など複数人から金を借りていたという。捜査本部は今後、動機の解明を進める。

 捜査本部は今月6日、1月15日午後8時40分ごろに名古屋市内のコンビニATMで丹羽さんの会社名義のキャッシュカードを使って現金計50万円を引き出したとして、両容疑者を窃盗容疑で逮捕。捜査関係者によると、両容疑者が金を引き出す姿がコンビニなどの防犯カメラ映像で確認されており、死亡の経緯についても何らかの事情を知っているとみて調べていた。今後、他の2枚のカードの使用状況についても調べる。

 大津地検は27日、両容疑者を窃盗罪で起訴した。

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