子どもの心の状態を端末でチェック「心の健康観察」 2024年度から運用開始へ 岡山市

不登校の児童・生徒が増加する中、岡山市教育委員会は、タブレット端末を使って「子どもの心の状態」を確認する事業を、2024年度から始める方針です。早ければ、5月にもスタートする予定です。

岡山市教委が新たに導入するのは「心の健康観察」です。市内の小・中学校と義務教育学校に通う子ども、約5万人が対象です。

岡山市ではすでに1人に1台、学習用のタブレット端末を配布していますが、そちらを活用します。児童・生徒は毎日、心の状態を選択肢の中から選んで回答します。登校時などに答えてもらう想定です。結果を全教員に共有し、子どもたちの心の変化を見逃さないようにするということです。

この事業は、文部科学省がまとめた不登校対策「COCOLOプラン」で示された「タブレット端末の活用」や「心の小さなSOSを見逃さない」などのポイントに対応するものになっています。

岡山市によると、2022年度の岡山市内の不登校の小学生は651人、中学生は822人でした。2012年度は小学生が180人、中学生は524人で、増加しています。

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