航空電子の自己株TOBへの応募差し止め、東京地裁が却下=NEC

Makiko Yamazaki

[東京 27日 ロイター] - 日本航空電子工業(JAE)が親会社のNECから株式を買い戻すために実施している自己株式の公開買い付け(TOB)を巡り、香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントがNECによる応募を差し止めるために求めた仮処分申請で、東京地裁が27日までに却下する決定を下した。NECが明らかにした。

NECは保有するJAE株約51%のおよそ半分を売却する方針を示しているが、JAEの買い付け価格1株2605円は、自社株買いを発表する前の株価よりも割安に設定されている。JAEは、過去に複数の買収提案を受けたことを公表している。

オアシスは申し立ての中で、NECの取締役会がJAEの株式を高価格で売却する機会を放棄したとして、株主に対する善管注意義務に違反すると主張していた。

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