珠洲、能登町で戸別配達再開 住民「復興の動き実感」

郵便物を届ける配達員(左)=27日午前9時半、珠洲市上戸町北方

 珠洲市の珠洲郵便局と能登町の能都、松波、柳田郵便局で27日、はがきや封書などの戸別配達が再開した。配達員から荷物を受け取った住民は「日常が戻ってきた」と喜んだ。

 珠洲市の7割以上の地域を担当する珠洲郵便局では午前9時20分ごろ、駐車場にバイクや軽ワゴン計14台が並び、配達員が続々と出発した。1月1日以降に配達予定だった、はがきや封書、定形外郵便など約5千通を届けた。

 障害者福祉サービス事業所「さざなみ」=珠洲市上戸町北方=の眞吉(さねよし)信次さん(51)は、これまで郵便局に出向いて封書などを受け取っていたといい、「とても助かる。復興に向け、少しずつ動き出していることを実感した」と笑顔を見せた。

 珠洲郵便局の谷口均郵便部長(59)は「復興の役に立てるよう、使命感を持って郵便業務に当たりたい」と話した。

  ●輪島、穴水は未定

 輪島市と穴水町の再開時期は未定。

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