「お客様…今あなたが話している相手はその本の著者です…」と心の中でつぶやいた。書店で働く漫画家のエピソードが素敵すぎる

都内の書店で働いている漫画家が、滋賀県に住む読者との心が温まる交流を明かしました。SNSで話題になっています。

佐久間薫さんが投稿した体験マンガ(Xより) / Via Twitter: @sasakumako

話題となった体験マンガの内容は?

これは漫画家の佐久間薫(@sasakumako )さんが2月7日、X(旧Twitter)に投稿した体験マンガで打ち明けたエピソードです。
佐久間さんは勤務先の書店で2月6日、自身の新刊『 お家、見せてもらっていいですか? 』(KADOKAWA)のサイン本が、長期間取り置きされていることに気づきました。

住所を見ると、なんと滋賀県に住むお客さんです。「発送するか都内の家族が買いにくるか考え中」というメモが添えられていました。
「大変ありがたい!」と思いつつ時間がかかってるので、佐久間さんが注文した人に電話をすると「東京にいる息子に頼んでるんですね、まだ行ってないんですね」と困った様子。代引きで送ってほしいとのことでした。
佐久間さんは、送料・手数料がかさむので「息子さんが来るまで置いときますよ」と伝えましたが、注文した人はやはり送って欲しいとのこと。「お金がかかってもどうしても欲しいので!」と話していました。
「お客様…今あなたが話してる相手はその本の著者です…」と心の中でつぶやいてしまった佐久間さん。感激のあまり電話の相手が自分だったという告白とイラスト付きカードを添えて、サイン本を送ったそうです。
「喜んでほしい」という思いから、メッセージカードで種明かしする佐久間さん。お茶目ですね!
著者と話せるだけでも奇跡なのに、そうとは知らず「どうしても欲しい」と思いを伝えることができた。その上、著者本人からメッセージカードまでもらえたお客さんにも、「羨ましい!」という声や「ご本人に届いてほしい!」と応援する声も多く見られました。
佐久間さんが勤務する書店は東京都内、お客さんは滋賀県の方ということもあり、この奇跡的なエピソードは1万6000件以上の「いいね」を集めました。

佐久間さんが問い合わせを受けた新刊『お家、見せてもらっていいですか?』(KADOKAWA) / Via amazon.co.jp

BuzzFeed Japanは著者の佐久間さんにお話を伺いました!

―― 「どうしても欲しいので!」と電話口で言われたときにどんなお気持ちでしたか?
「ああ、こんなふうにサイン本を欲しがってくれる人がいるんだ…!」と驚きと感動で胸がいっぱいになりました。
―― 「あなたが話している相手は著者です」と電話ではあえて伝えず、イラストカードで伝えたのはどんな思いからでしょうか?
店のお客さんには基本、私が漫画家だとは公にしてないので、この時はまだ迷っていたからかもしれません。でも電話の後、「喜んでほしい、感謝の気持ちを伝えたい」という気持ちからイラストカードを描きました。
―― 今回のお客様から問い合わせがあった『お家、見せてもらっていいですか?』はどんな作品ですか?
家好き少年が街の気になる家を訪ねて家主と交渉し、家の中を見せてもらうという作品です。大きな日本家屋やゴミ屋敷、自作の山小屋などいろんな家の造形が楽しめるのと、少年と家主がお互いに良い影響を与え合い、ちょっといい方向に向かうようなほっこりするお話になっています。みなさんにも是非読んでいただきたい!

「素敵すぎる」「クッソ最高エピソード」とSNSで注目を集める

今回の心温まるエピソードはSNSで大きな反響を集め、こんなコメントが寄せられました。

💬「素敵すぎる」

💬「クッソ最高エピソードだと思う」

💬「それは反則ですよ。そういう奇跡がおこっていいのはマンガのなかだけ」

💬「届いた人カード見て『ウワーッ!!!!』ってなってるんじゃないでしょうかね…」

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カードを受け取ったお客さんも半信半疑かもしれません。この投稿が無事にお客さんの元にも届いているといいですね!

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