【弥生賞/前走ローテ】ルメールJ騎乗馬に「0.1.1.23」 シンエンペラー“馬券内率100%”合致も付け入る隙あり

[過去10年]弥生賞2024の前走ローテ

3月3日に中山競馬場で行われる第61回弥生賞ディープインパクト記念(GII、芝2000m)のデータを紹介する。

今年は、ホープフルS2着からクラシックに向けて始動するシンエンペラー、同コース2連勝中のトロヴァトーレ、若駒S勝ち馬・サンライズジパング、アイビーSを制して無傷の3連勝を狙うダノンエアズロックらが皐月賞の切符をかけて集結。

ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

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■若駒S組は舞台戻りで要警戒

過去10年で、複数勝利を挙げるのは特別戦を除いた1勝クラス組と若駒S組。1勝クラス組は2020年以降なら【2.0.0.1】で、20年サトノフラッグ、23年アスクビクターモアが勝利している。2014~19年は出走馬のすべてが1勝クラスを勝っておらず、「とりあえず出られるなら弥生賞へ」という印象だったが、現代では1勝クラスを勝ち上がって挑む馬しかいない。使い減りさせないローテーションが組まれることが多々あり、素質馬だからこそ、無理なく使ってここを目標にするパターンと考えられる。ファビュラススターの勝負度合いは高そうだ。

・1勝クラス(特別戦除く)【2.0.0.6】
・若駒S【2.0.1.4】
・朝日杯FS【1.3.2.1】
・ホープフルS(GI)【1.2.5.5】
・東スポ杯2歳S【1.1.0.0】
・きさらぎ賞【1.0.1.4】
・京都2歳S【1.0.0.2】
・共同通信杯【1.0.0.3】
・新馬【0.1.0.6】
・ラジオNIKKEI賞【0.1.0.1】
・ひいらぎ賞【0.1.0.0】
・こぶし賞【0.1.0.0】
・京成杯【0.0.1.9】

一方、若駒S組は2014年トゥザワールド、16年マカヒキの2勝で近年は勝ち星ゼロ。昨年、若駒S2着馬のワンダイレクトが久しぶりに3着に入っただけで近年は不振だが、若駒Sは2021年~23年まで中京で行われており、適性という点ではあまり直結しない。若駒Sが京都で開催された2011~20年の弥生賞での成績は【2.1.0.1】なので、京都に舞台が戻った今年以降は、引き続き狙いの立つローテと見ていいかもしれない。意外性が魅力のサンライズジパングは、弥生賞最多8勝を誇る鞍上・武豊という点も心強い。

■重賞組はメンバーレベル重視

堅実なのは2歳GI組の朝日杯FS組とホープフルS組。前者は複勝率85.7%、複回収値230。後者は複勝率61.5%、複回収値110といずれも軸として十分な成績を収める。今年はホープフルS組から2頭出走予定。ホープフルS連対馬は【0.1.2.0】で馬券内率100%。勝ち切れないのは、賞金が足りているため、あくまでもトライアル仕上げになることが影響していそうだ。シンエンペラーはここなら力上位で大崩れは考えにくく、圧倒的軸候補。ホープフルSを0秒9差以内の負けであれば巻き返しの余地があり、0秒6差6着だったシリウスコルトも軽視禁物だ。

その他、注目したいのは前走場所が東京か京都だった馬。上記の4組を除いた前走場所別成績【4.5.2.64】のうち、東京が【2.2.0.16】、京都が【2.1.1.9】と好成績を収めている。好メンバーが揃いやすいレースが多いためレースレベルが高くなり、相手関係からここなら上位浮上のチャンスがある。このうち、同クラス組なら【4.1.1.8】勝率28.9%、単勝回収値377をマークする。前走のアイビーSでものすごい切れ味を見せたダノンエアズロック、東スポ杯2歳Sで2着したシュバルツクーゲルが逆転候補。メンバーレベルを考えるとレガレイラを下したダノンエアズロックに期待したい。

種牡馬として結果を残したいレイデオロの産駒・トロヴァトーレはC.ルメール騎手が騎乗予定で、人気の一角に推されそう。しかし、前走場所別成績【4.5.2.64】のうち、中山【0.1.1.23】に該当しており、ここは嫌いたいシーンだ。

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(SPREAD編集部)

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