富山市ガラス美術館で企画展「回顧展:大平洋一 ヴェネツィアン・グラスの彼方へ」を3/9(土)から開催 [富山県富山市]

 本展は、ガラス作家・大平洋一(おおひらよういち)氏(1946-2022)を紹介する、国内初となる大回顧展です。

 華麗なるガラス芸術で名高いヴェネツィアに魅了された大平は、作家となることを目指して26歳の時に渡欧します。500年以上の栄華を誇るヴェネツィアン・グラスの伝統と歴史の厚みに圧倒され、自ら考案した作品の構想を元に、巨匠たるガラス職人との協働作業で作品を創り上げるスタイルに自身の進むべき道を見出しました。企業デザイナーを経て独立以降は、透明ガラスと不透明ガラスを巧みに組み合わせた意匠によって自身の作風を確立します。

 大平は、ローマ時代のモザイク・ガラスに着想を得ながら、東洋に見られる陶磁器や漆器の形を取り入れるなど、西洋の古典的な美の規範と東洋の工芸的な要素を巧みに調和させています。ヴェネツィアン・グラスの歴史を隅々まで吸収した上で、日本とヴェネツィア双方の文化や美意識の融合を目指した大平は、ついにその厚い伝統を乗り越え、普遍的な美しさをもつ独自のガラス表現へと到達したのです。

 本展では、国内外のガラス作品約150点を中心に、緻密なスケッチやドローイング、大平が研究のために自ら収集したガラス製造関連資料を併せて展示します。現代ガラスの粋を集めた作品の数々を、ぜひご覧ください。

〈開催概要〉
【会期】
 2024年3月9日(土)~ 2024年6月23日(日)
【会場】
 富山市ガラス美術館2・3階 展示室1-3
【開場時間】
 9:30~18:00(金・土は20:00まで。入場は閉場の30分前まで。)
【閉場日】
 第1,3水曜日、3/27、5/8(ただし3/20、5/1は開場)
【観覧料】
 一般1,200円(1,000円)大学生1,000円(800円)
 ・( )内は20名以上の団体料金 ・本展観覧券で常設展も観覧可
 ※下記に該当する方は観覧料が無料となります。
 〇高校生以下の方
 〇富山市に住民登録がある70歳以上の方
 〇お出かけ定期券ご提示の方
 〇身体障がい者手帳、療育手帳、または精神障がい者保健福祉手帳をご提示の方及びその介助者(1名) 
 〇団体引率者
【主催】
 富山市ガラス美術館
【特別協力】
 バリー・フリードマン・ギャラリー
【後援】
 イタリア文化会館、北日本新聞社、富山新聞社、北日本放送、富山テレビ放送、チューリップテレビ

〈関連プログラム〉
■土田館長によるスペシャルトーク
 土田ルリ子館長が、作家・大平 洋一氏の人物像などについて、詳しくご紹介します。
【日時】
 5月18日(土)14:00
【場所】
 富山市ガラス美術館 2階ロビー※事前申込不要 参加無料

■記念講演会(予定)
【日時】
 未定(詳細が決まり次第、美術館公式ウェブサイトにてお知らせいたします。)
 ※事前申込不要 参加無料

■ギャラリートーク
 担当学芸員が展覧会や出品作品について、わかりやすく解説します。
【日時】
 3月23日(土)、4月20日(土)、5月25日(土)、6月22日(土) 各回14:00から
【場所】
 富山市ガラス美術館 2・3階展示室1-3
 ※事前申込不要 参加無料

〇展示室への入場には、本展観覧券が必要です。
〇関連プログラムの詳細は、美術館ウェブサイトやSNSなどでお知らせします。
〇プログラムは都合により中止、または変更となる場合があります。
〇最新の情報は美術館ウェブサイトにてご確認ください。

【関連URL】
https://toyama-glass-art-museum.jp/exhibition/exhibition-5873/
(富山市ガラス美術館ホームページ)

チラシ(表)
チラシ(裏)

展覧会プレスリリース.pdf