犬の食事にはカリカリのドライフードや缶詰・パウチなどのウェットフードなど、さまざまな種類がありますよね。
飼い主さんのなかには、愛犬にとってドライフードとウェットフードのどちらを選んだらよいのかを迷ってしまうという場合もあるかと思います。
そこで今回は、「犬のドライフードとウェットフードの選び方」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬のドライフードとウェットフードそれぞれのメリットデメリット
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
まず最初に、ドライフードとウェットフードのメリットとデメリットについてみていきましょう。
ドライフードのメリット
- 療法食を含めてラインナップが豊富で保存がしやすい
- 一般的にウェットフードよりカロリー密度が高く、安価
- 傷みにくい
- フードをふやかしたり知育トイに入れるなど色んなアレンジができる
ドライフードのデメリット
- 水分摂取には不向き
ウェットフードのメリット
- 食事から水分摂取ができる
- 消化がしやすい
- 嗜好性が高い
- 未開封の場合は長期保存が可能
ウェットフードのデメリット
- 開封後は傷みやすく冷蔵庫に入れる必要がある
- ドライフードよりも割高
ドライフードとウェットフード、犬のフード選びで迷ったときの考え方
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬のドッグフードにはたくさんの種類が販売されていますが、ドライフードとウェットフードでは含まれる水分量が異なります。
基本的には、愛犬の健康面で気になる点やケアしたい点を中心に考えて、条件に合った製品を選ぶのがよいでしょう。
ドライフードはフード選びの選択肢を増やすことができる
愛犬の食事について特にこだわりや悩みがないという場合は、将来的に病気になったり治療が必要となった際に療法食を食べる可能性や災害が起こったときの利便性、持ち運びや扱いのしやすさ、製品のラインナップの多さからもドライフードを食べ慣れておくと選択肢が広がるため、カリカリタイプのドライフードを選択するとよいかと思います。
そのほかでは、ドライフードはg当たりのカロリー密度が高いため少食なコに向いていたり、食欲が旺盛で早食いをしたり減量が必要なコには水に浮かべて与えたり、知育トイに入れて与えたりといった工夫もできます。
ウェットフードは食べやすく水分を多く摂取させることができる
水分をあまり摂取してくれないコや泌尿器の疾患があるコは水分量を多く含むウェットフードを積極的に取り入れるとよいでしょう。
また、歯や口腔内が痛いとき、消化機能が低下しているときにも食べやすいです。
ドライとウェット、両方のフードに食べ慣れておくこともよい
ドライフードにするかウェットフードにするか迷った場合は、両方を取り入れて食べ慣れておくのもよいでしょう。
犬の「ドライフード」と「ウェットフード」にはそれぞれの特徴があります。参考にしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください