福島県郡山市の若者居場所づくり社会実験 高校生らが成果を発表 カフェなど運営

カフェを運営した成果を発表する高校生

 福島県郡山市の若者居場所づくり社会実験の成果報告会は23日、市内緑町のco―ba koriyamaで開かれ、カフェや交流スペースの企画、運営を担った高校生らが成果を発表した。

 若い世代の居場所づくりや街中のにぎわい創出が狙い。あさか開成、郡山、尚志、安積、安積黎明、郡山萌世の各高校と国際ビジネス公務員大学校の21人が4班に分かれ、昨年10月から今月まで公共空間などの利活用を検証した。

 高校生4人がビッグアイ1階に構えた「あつかふぇ」は「安くて映える学生びいきのカフェ」をコンセプトにした。店内の温度、入りやすい雰囲気づくり、広報活動などを課題に挙げた上で、「多くの人と関わり、地域への関心が高まった」と充実感をにじませた。

 社会実験の参加者は、大学生らが東京駅前の地域産品セレクトショップを経営するプロジェクト「アナザー・ジャパン」で研修した。報告会では大学生やプロジェクトに取り組む三菱地所と中川政七商店(奈良市)の関係者を交えたトークも繰り広げられた。

(郡山版)

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