ママになった宮里美香は1歳の愛息と沖縄入り 森田理香子とのリスタート

宮里美香(左)と森田理香子(中央)は同じタイミングで復帰した(撮影/桂川洋一)

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 事前情報(27日)◇沖縄・琉球GC◇6595yd(パー72)

同じ34歳の宮里美香と森田理香子は、示し合わせて一緒にツアーに復帰したわけではなかったという。一度はツアーを離れた森田から、宮里がカムバックの可能性を耳にしたのは昨年10月のツアー外競技「LADY GO CUP」のとき。「『年明けにダイキンに出るかも』って。意外でした」。10代からの盟友同士は、期せずして同じタイミングでツアーに戻ってきた。

宮里は2022年12月に第1子の青颯(あらん)くんを出産。同年5月の「ブリヂストンレディス」以来約1年5カ月ぶりのシーズンを故郷でスタートさせる。レーシングドライバーの夫・中山友貴さん、愛息とともに沖縄入り。前週24日(土)には1日競技の「HEIWA×PGM チャリティゴルフ」に参加した。

練習ラウンドを一緒に(撮影/桂川洋一)

開幕2日前は午前中に練習ラウンドをこなした。9ホールを一緒に回った森田について、「飛距離はやっぱりさすが。むしろ、(休養前よりも)伸びているんじゃないかなと思います」とびっくり。「同い年としてすごく応援したい。見ていて、ショットも悪くない。うん、楽しみですよ」とナショナルチーム時代の仲間のカムバックを喜んだ。

6シーズンぶりのツアーを戦う森田とは違い、宮里はママという立場で競技生活を再開させる。「(子育てとの)両立はすごく難しい。自分自身がどこまでこのツアーで戦えるかも証明できたらいいと思います」。久々に身を寄せた緊張感は2年前とは別物だ。

2013年「日本女子オープン」以来となるツアー3勝目を目指す(撮影/桂川洋一)

「ゴルフを楽しみながら、結果が付いてきてくれたら最高。あまり結果ばかりを追わず、自信を持ってプレーできたら」。グリーンで息子を抱き上げる優勝シーンの青写真も「一つの目標でもある」と笑う。

(若林)舞衣子さんもやっていたもんね。まずはそのレベルまで上げていかないといけない」とうなずいた。(沖縄県南城市/桂川洋一)

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