北朝鮮の軍事偵察衛星、機能せず 韓国分析「偵察も通信もない」

軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載して打ち上げられる新型衛星運搬ロケット「千里馬1型」=2023年11月、北朝鮮・東倉里の西海衛星発射場(朝鮮中央通信=共同)

 【ソウル共同】韓国の申ウォンシク国防相は27日までに、北朝鮮が昨年11月に打ち上げて運用を始めたと主張する軍事偵察衛星について「偵察も地上との通信もしていない」と述べ、衛星が機能していないとの見方を示した。韓国が軍事偵察衛星を昨年12月に続き今年4月にも打ち上げるとも明らかにした。

 北朝鮮は昨年11月21日に軍事偵察衛星「万里鏡1号」を打ち上げ、衛星が米軍基地などを撮影し、12月2日に平壌の偵察衛星運用室が任務に着手したと主張した。米韓は当時、軌道投入を確認する一方、衛星として機能しているかどうかは分析を進めるとしていた。

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