苦境 バンビシャス奈良“赤字4000万円前後” B3降格回避へ支援訴え

プロバスケットボールのバンビシャス奈良が苦境に立っています。今年度の売上高は4000万円前後の赤字決算になる見込みで、2年後のリーグ再編を前に、B3降格を回避するための支援を訴えかけました。

26日、奈良市内で会見を開いたバンビシャス奈良の加藤真治代表取締役は、今年度の売上高が4000万円前後の赤字決算になる見通しだと明らかにしました。バンビシャス奈良は、2022年度と2021年度も赤字決算となっており、3期連続の場合は、所属するB2リーグのライセンスを取れずにB3リーグに降格することになります。プロバスケットボールリーグは、2026年に「Bリーグ・プレミア」を頂点とする新たなリーグへの再編が予定されており、今年度の決算内容が審査対象のひとつになります。現在のB2リーグに相当する「Bリーグ・ワン」への参入をめざすバンビシャス奈良にとっては、3期連続の赤字によるB3降格を回避することが目標への最低条件となります。

加藤代表は、既存のパートナー企業に追加支援を依頼するほか、チケットの売り上げ増加やクラウドファンディングを使った個人からの寄付で、不足する約4000万円を調達したい考えで、シーズン終盤を迎え厳しいかじ取りが続きます。

バンビシャス奈良 加藤 真治代表取締役

「経営的な部分でまだ目標に届いていないというところは本当に責任を痛感しております。このままではダメですので、何としても乗り越えていきたい。パートナー企業をはじめ、個人のファンの皆さんにもぜひ支援をお願いしたい。」

なおクラウドファンディングは3月1日から受け付け、5000円から支援が可能だということです。

© 奈良テレビ放送株式会社