奈良市 新クリーンセンター基本計画案を発表

奈良市は新しいごみ処理場について、基本計画案を発表しました。市内の七条地区に整備し、2032年度の稼働をめざすとしています。

奈良市のごみ処理施設「環境清美工場」は稼働開始から40年以上が経過しており、市は新たなクリーンセンターの計画を進めています。基本計画案によりますと、センターは七条地区のおよそ8ヘクタールの敷地に建設され、事業費はおよそ450億円を見込んでいます。周囲の景観と調和した外観とするほか、排ガスを抑える最新の設備を導入するなど、環境に配慮するということです。また、ごみを燃やす際の熱を利用して発電し電気を販売するほか、一部は周辺の住宅に無料で供給する予定で、2032年度の稼働をめざすとしています。

仲川市長

「地域から嫌われる施設ではなくて、みなさんに喜んでいただける施設をつくっていかなければならないと思います。地域の方の不安・要望・不満をくみとって随時フィードバックして、よりよい内容にしていくということで理解をいただくべきだと思っています。」

一方で、センター建設には市のハザードマップで洪水・浸水想定区域にあたるなどの理由で地元から反対の声もあがっており、市では来月から計画案についての説明会を実施することにしています。市の新年度予算案にはセンターの調査業務費が計上されており、29日から始まる市議会での議論が注目されます。

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