穂積秋田市長 次期市長選への出馬は秋口ごろまでに態度表明

来年4月に今の4期目の任期が終わる秋田市の穂積市長は、5期目を目指すかどうかについて、今年の秋のはじめごろまでには態度を表明したいという意向を明らかにしました。外旭川地区で計画しているまちづくり事業や災害対策など、継続的に取り組む必要がある課題を挙げ、出馬に含みを持たせました。

秋田市議会では26日から4人以上の議員が所属する会派の議員が市政方針を質す、代表質問が行われています。

公明・武田正子議員「市長の政治姿勢について。外旭川地区まちづくりについての質問も私で4人目となりました」

2日間行われた代表質問で5人の議員すべてが、外旭川地区で計画されているまちづくり事業について質しました。去年の議会では、計画作成にあたる部署の幹部が市長に代わってまちづくり事業に関する答弁を行う場面が多かったものの、26日からの代表質問では市長自ら答弁に立つ場面が目立っています。

穂積秋田市長 私の公約である『未来が見えるまちづくり』の促進に向け、このモデル地区の実現に全力で取り組み、県都・秋田市のさらなる発展に努めてまいりたいと考えております」

現在4期目の穂積市長は来年4月に今の任期が終わるため、それまでにまちづくり事業を少しでも前進させたい意向ですが、計画に疑問を呈する佐竹知事は、任期満了に伴う市長選で計画の是非を問うべきと主張しています。

27日の市議会では前回の選挙で市長を推薦した公明党の議員が、出馬を促す一幕がありました。

公明・武田正子議員「もう一度確認させてください。市長は次の選挙に出るべきだと思いますが、どうでしょうか」

穂積秋田市長「知事が選挙で問えということでありますが、その真意もまだ定かでないので、そういったものを確認しながら、まずは進退については今の段階でできる限りのことをしながら、そうですね…秋口ごろまでには態度を表明したい」

穂積市長は、まちづくり事業のほか、去年7月と9月の記録的な大雨に直面した経験を踏まえて継続的に復旧や対策を進めることが重要という認識を示し、出馬に含みを持たせました。

穂積秋田市長 「大雨によって災害を経験したわけです。そういう中で、災害に強いまちづくり。あるいは、災害が起こったとしても、その内容にきちんと対応できるそんな体制づくり。被災を経験した市長としての責務があるだろうという思いは持っております」

市議会では来月6日に一部の会派の議員による一般質問も行われ、まちづくり事業や災害対策、人口減少対策などについて議論が行われます。

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