アニメ『葬送のフリーレン』メトーデは“いい匂い”!? 優しいハグに視聴者から羨望の声「気持ち良さそう。オギャりたい」

2月23日に放送されたアニメ『葬送のフリーレン』第24話。一級魔法使い選抜 第二次試験の受験者たちは難攻不落のダンジョン〈零落の王墓〉の最深部直前で立ちはだかった“複製体フリーレン”を倒すべく、その攻略の糸口を探る。本物と同等の力を持つとされる相手にどんな手が通用するのかと一行が悩むなか、 “お姉さん気質”な魔法使い・メトーデが精神操作魔法の効果などを試すシーンがSNSで話題に。彼女に優しくハグされたフリーレンが「いい匂い…」とつぶやくと、その場にいた“フェルンを差し置いて”激しくうらやむ視聴者が続出。「どんな匂いなのか教えてもらいたい」「私もむぎゅーとされていい匂い嗅ぎたい」「これがバブみか」「いい匂いで気持ち良さそう。オギャりたい」と、メトーデの母性あふれるオーラに引き寄せられていた。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆完璧な複製体

一級魔法使い試験 第二次試験に参加したフリーレンとフェルン。試験官ゼンゼの課題は「難攻不落と称されるダンジョン〈零落の王墓〉の最深部へたどりつくこと」。その“迷宮”には命に関わる数々の罠が待ち受けていたが、勇者ヒンメルたちとの旅でダンジョン攻略に長けていたフリーレンは探索そのものを楽しんでいた。フェルンがふとつぶやく。「順調すぎるぐらい順調ですね…このまま合格してしまうのでは?」。彼女たちはまだ知らなかった。このダンジョンが難攻不落と言われる、そのゆえんを…。

第二次試験参加者は18名 多くがチームを組んで迷宮へ挑むが、なかには単独で行動する者も(画像は第23話より引用)

長い長い階段を下り切ると、そこには広間で座り込む宮廷魔法使いデンケンたちの姿があった。おそらくダンジョンの最深部はもうすぐそこだろう。だがそれにもかかわらず、彼らの面持ちは一様に深刻だ。「どうしたの? こんなところに集まって」。尋ねるフリーレンに、デンケンは次の間へと続く扉を指す。「”あれ”が陣取ってもう半日になる…」。かすかな隙間の向こうでは、フリーレンの形をした土色の“複製体”が最深部への扉を守っていた。多くの受験者たちにとって”絶望”に映るその課題に、フリーレンはひとり笑みを浮かべる。「面白くなってきた。ダンジョン攻略はこうでなくちゃ」

――試験官の一人・ゲナウいわく、〈零落の王墓〉の“主”=〈シュピーゲル(水鏡の悪魔)〉は賢者エーヴィヒの英雄譚に出てくる神話時代の魔物。ダンジョンに入り込んだ人物の記憶を読み取り、実力も魔力も技術さえも模倣した完璧な複製体を作り出すと考えられている。複製体は自分と互角の相手ゆえ、犠牲を出さずに倒すには冷静な自己分析とチームワークが必要になる、と――

複製体フリーレン 出会い頭のデンケンたちを軽々と後退させたその実力はまさに“本物”

◆いい匂い!?

“複製体攻略会議”が始まった。フリーレンとフェルンに加え、デンケン、リヒター、ラオフェン、メトーデの6人でアイデアを出し合う。すぐそばにはフリーレンたちに同行してきた試験官ゼンゼもいるが、彼女は我関せずといった顔をしていた…。

「“あれ”がもしも私を完全に再現したものだとしたら、弱点は生身の魔法使いと同じかな」。フリーレンの分析は、逆を言えば特に目立った弱点がないとも言える。そこへ腕を組んだリヒターが口を開く。どこかぶっきらぼうだが、その言葉はフリーレンの実力を認めた上でのものだった。「格上の魔法使いを倒すとしたら、拘束魔法か精神操作魔法だ」。フリーレンにはどちらにも“耐性”があったが、それでもわずかな隙は生まれるかもしれない。

左からラオフェン、リヒター、デンケン、メトーデ(画像は第23話より引用)

それならばと、今度はデンケンが切り出す。「メトーデ、そういう小細工は得意だろう」。ブロンド髪の女性魔法使い・メトーデは、ここまでデンケンたちと共にダンジョンを進んできた1人。落ち着いた口調ながらその実力はかなりのもので、道中ガーゴイルに襲われた際も難なく対処していた。「得意というほどではありませんが…」。謙遜からか彼女はそう言うと、“複製体”への効果を確かめるため本物のフリーレンにそっとハグをしてみせた。青白い光がフリーレンの全身を優しく包む。少しの沈黙を経て、メトーデはつむっていた目をゆっくりと開けてつぶやいた。「…これは興味深い。拘束魔法が通用しませんね」

メトーデが言うに、“拘束魔法”は両者の間に大きな魔力差がなければ通用するのが一般的。1000年以上を生きるフリーレンはその膨大な魔力を自身の“制限”によって隠しているため、メトーデにとってこの状況は確かに “興味深い”ものだった。だが肝心のフリーレンの興味はというと…、「いい匂い…」。メトーデの優しいハグにかこつけて抱きつき返し、その胸元で彼女の香りを堪能していた。

……そんな2人のやりとりを、フェルンがやや遠くからほほを膨らませて見つめていた。ズカズカと2人に近づいていくと、拘束魔法に続いて精神操作魔法も試すメトーデからフリーレンをひっぺがす。「あらあら…」。まるで小さな子どもが大好きなおもちゃを持ち去っていくようなその様子を、メトーデは優しくほほ笑んで見送ったのだった。

フリーレンをひっぺがすフェルン この後もしばらく「渡しませんよ!」と言わんばかりに彼女を抱きしめていた

◆嫉妬するフェルンと、うらやましがる視聴者

受験者たちが“複製体フリーレン”の攻略法を探り頭を悩ませた今話。最後にはなんとフェルンから“もしかしたら倒せるかもしれない”と手が上がり、次回への期待を高めて幕を閉じた。SNSではフェルンがどのような手段に出るのか予想する声も上がっていたが、特に多かったのはメトーデの優しいハグに対する反応だ。

攻略法を探るためとはいえ、あまりに突然に、あまりに自然にフリーレンを抱きしめるその所作には「何やってるんですかw」「これ抱きつかないとダメなんですかね…」「自分の趣味10割で抱きしめてる」などのツッコミを入れつつも、そのほとんどは「いい匂い…」とつぶやいていたフリーレンへの羨望の声だった。「奇麗なお姉さんはいい匂いするんですね」「どんな匂いなのか教えてもらいたい」など、その端正な見た目から漂わせる”いい香り”に興味津々な視聴者が多出。さらには「私もむぎゅーとされていい匂い嗅ぎたい」「これがバブみか」「いい匂いで気持ち良さそう。オギャりたい」と、メトーデがかもし出す母性のオーラについつい“赤ちゃん返り”してしまうファンも数多くいた。

また、メトーデたちの様子を“むすーっ”として見ていたフェルンにも多くの反響が。その意地らしく愛くるしい姿に「嫉妬してるのが一生かわいい。ずっと見れる」「ニヤニヤが止まらない」「子猫を守る母猫みたい」といった声のほか、僧侶ザインの名シーン【もう付き合っちゃえよ!!】の画像と共に「毎回こう思っちゃうくらい可愛い」と投稿する視聴者も。「フェルン、シュタルクに対してもムスッとした表情をすることが多いから、自分の好きなものに対しての独占欲が結構強いんですね(笑)」といった声も上がり、ファンからはその心理を見透かされていたようだ。

次回『葬送のフリーレン』第25話「致命的な隙」は、3月1日(金)「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」(全国 30 局ネット)にて放送予定。

©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

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