女川原発の避難道路 宮城・石巻バイパスの設計説明会 住民から早期完成望む声

女川原発で事故が起きた時の避難道路になる宮城県の石巻バイパスの設計説明会があり、出席した住民からはできるだけ早く完成させてほしいとの声が出ました。

国道398号石巻バイパスは、宮城県の女川町と石巻市の石巻女川インターチェンジを結ぶ11.9キロの道路で、女川原発で重大事故が起きた場合に住民の避難道路の1つに想定されています。

このうち石巻市真野と女川町浦宿浜を結ぶ5.8キロの区間が未整備となっていますが、女川町寄りの3.7キロについて建設に向けた設計がまとまったことから、女川町では26日に住民説明会が開かれました。

説明会ではトンネルを2つ通すバイパスのルートや、道幅が10.5メートルから15メートルであることなどが示されました。

一方で、未整備区間のうち石巻市寄りの2.1キロは設計がまとまっておらず、石巻バイパスの完成時期は決まっていません。

女川原発2号機の再稼働は9月ごろの予定となっているため、住民からは早期の完成を望む声も聞かれました。

「災害時に孤立状態を解消するということで、大切な道路だと感じています」「なるべく早めに道路の建設工事をやってほしいと思います」

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