「どの国も同じではないか」北朝鮮指揮官が明かしたパリ五輪出場への思いは?「朝鮮サッカーの未来のためにも」

北朝鮮女子代表のリ・ユイル監督が2月27日、パリ五輪・アジア最終予選の日本女子代表戦に向けた前日会見に臨んだ。

24日に中立地のサウジアラビアで行なわれた第1戦は0-0のドロー。28日に開催される第2戦で勝利したほうが、今年7月に開幕するパリ五輪への出場権を獲得できる。

国立競技場で行なわれる第2戦に向けて、北朝鮮の指揮官は「明日の試合の重要性は私も含めて、これ以上、言うことはないと思います。選手も私自身も十分に承知している。明日は同胞の皆さんが大勢応援に駆けつけてくださるとうかがっているので、ベストを尽くして、良い結果を出したい」と意気込んだ。

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またパリ五輪出場への思い、出場しなければいけない理由を訊かれ、次のように語った。

「理由はどの国も同じではないか。日本のチーム、そして朝鮮のチーム、ともに胸に国旗をつけて、国を代表して戦うということで、自分の国の名誉のためにも、ぜひともこのパリ五輪に出場して、自分たちの能力を十分に発揮しようという気持ちは同じであると思います。

サッカーをやっている者として申し上げると、朝鮮のサッカーの発展のためにも、このような大きな舞台(パリ五輪)に立つことによって、多くの国々と競い合い、良い成績を残し、たくさんの経験を積むことによって、朝鮮サッカーの未来のためにも重要な経験ができると思っております」

お互いに決して負けられない大一番。第2戦は28日に国立競技場で18時30分にキックオフ予定だ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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