岩手県内は27日、沿岸北部を中心に大雪となり、停電が発生したほか交通機関も乱れました。
午前9時ごろの岩手県宮古市・宮古駅前は、いたるところに雪かきをする人の姿がありました。
(市民)
「イヤーうんざりです。冬にこんなに雪降らないでいて大丈夫なのかな、と思っていたらまさかまさかの雪。降れば降ったでもうへとへとです」
急速に発達した低気圧の影響で27日の岩手県内は久慈地域と宮古地域を中心に記録的な大雪となりました。
午後4時現在の積雪の深さは岩泉と宮古が63センチ、久慈が52センチです。
宮古は午前11時までの24時間降雪量が59センチに上り、記録を更新しました。
(記者)
「こちらの道路脇には人の背丈ほどの雪が積もっていて、停電の影響で信号機も止まっています」
大雪の影響で停電も発生しました。東北電力ネットワークによりますと午後5時現在、洋野町で約2300戸、久慈市で約1900戸など沿岸北部を中心に合わせて約5400戸が停電しています。
また三陸自動車道は大槌インターチェンジと階上インターチェンジの間の上下線で通行止めとなっていて、田野畑村の田野畑中央インターチェンジ付近では一時、車20台ほどが立ち往生しました。午後5時半現在は動けなくなった大型トラック2台が残っていて、他の車は国道45号に移動したということです。
このほか沿岸部を走るJR在来線や三陸鉄道リアス線では運休や遅れが発生しました。
大雪の峠は過ぎましたが沿岸北部では今夜遅くにかけて交通障害や屋根からの落雪、雪崩に注意が必要です。