「よく使ったな 十分使ったな」廃車のパーツを再利用 売上金で能登半島地震の被災地支援

能登半島地震の被災地のために廃車を集めるプロジェクトが始まっています。2月27日、静岡県内で1台目となる車の取引があり、廃車を活用した被災地支援が広がっています。

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能登半島地震で被災した人や復興支援団体をサポートするため廃車を全国から募集する、プロジェクトが展開されています。静岡県内での第1号となったのは、富士宮市に住む広瀬郁夫さんです。

<廃車を提供した広瀬郁夫さん>
「古い車を役立ててくれると新聞の記事で見まして、それがきっかけで」

車はリサイクル業者に引き取られ、再利用できるパーツと資源として活用できるパーツに分けて売却。協会への寄付金となり、被災地で活用されます。広瀬さんは、2022年亡くなった父親が20年ほど愛用した車を今回提供しました。

<廃車を提供した広瀬郁夫さん>
「よく使ったな、十分使ったなという所があって、父親ももう亡くなっていますけど、カーシェアリング協会に使ってもらうのであれば(父親も)喜ぶんじゃないかと」

東日本大震災での被災を受けて活動を始めた日本カーシェアリング協会。静岡県内でも、2023年の豪雨被害の際に無料で車を貸し出すなど被災地を支援しました。

<日本カーシェアリング協会 星雅之さん>
「どんな車でも能登半島地震の支援につながるというところになりますので、ぜひお問い合わせいただければ」

車を通じた新たな被災地支援のあり方。廃車1台当たりの寄付金額は4万円を見込んでいて、カーシェアリング協会は3月末までプロジェクトを続け、250台、1,000万円を目標にしています。

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