マカオ、2023年のMICE開催件数がコロナ前の74.2%まで回復…参加・入場者数は同79.6%

2023年第4四半期にマカオで開催されたエキジビション「MGSエンターテインメントショー2023」会場の様子(資料)=本紙撮影

 マカオ政府統計調査局は2月27日、昨年第4四半期(2023年10〜12月)及び通期にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計を公表。

 昨年のMICE開催件数は前年同時期から138.8%増(662件増)1139件、参加・入場者数についても12.7%増となる160.2万人(延べ、以下同)に上った。コロナ前2019年と比較した回復率はそれぞれ74.2%、79.6%。

 昨年のコンベンション(会議)の開催件数は163.2%増(656件増)の1058件、参加者数は290.6%増の17.0万人。エキジビション開催件数は前年から横ばいの64件、入場観衆数は3.3%増の142.2万人。エキジビションの出展者数は7199、バイヤー等の専門観衆数は6.0万人で、それぞれ27.5%、45.5%増となり、海外からが同51.6%、57.0%を占めた。インセンティブ活動の開催件数は6件増の17件で、参加者数は396.2%増の1.1万人。

 テーマ別の分析では、昨年のMICEイベントのうち「ビジネス・貿易・マネジメント」をテーマとしたイベントが全体の43.2%を占め、以下はITの15.1%、医療・健康の11.4%と続いた。参加・入場者数については、ビジネス・貿易・マネジメントイベントが7.5%増の130.9万人で、全体の81.7%を占めた。

 初歩推計による昨年のMICEイベントのマカオのノンゲーミングビジネスにもたらした売上は前年から約3倍増の約62億パタカ(日本円換算:約xx7.2億円)とのこと。依然としてMICEイベント参加者数が2019年レベルまで回復していないが、MICE参加を目的としたインバウンド旅客1人あたり消費額の上昇を受け、MICEがもたらす売上規模は2019年レベルに達しているという。MICEがもたらす売上のうち、ツーリズム関連業界(ホテル、リテール、飲食業等)が51%を占め、ツーリズム業界以外(エキジビション企画運営、広告及びその他関連産業)は49%。

 昨年第4四半期のMICEイベント開催件数は前年同時期から69.2%増の362件、参加・入場者数は37.7%減の38.0万人。コンベンション開催件数は83.1%増の335件、参加者数は153.0%増の4.9万人。エキジビション開催件数は8件減の20件、入場観衆数は44.1%減の32.9万人。エキジビションの出展者数は2485、バイヤー等の専門観衆数は2.9万人で、それぞれ海外からが57.2%、70.6%を占めた。インセンティブ活動は4件増の7件、参加者数は91.0%増の915人。

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