「8月6日の式典を厳粛に」 原爆ドーム前の状況に「実効性ある対処」を求める請願を採択 広島市議会

広島市議会は、8月6日の平和記念式典を厳粛な中で実施するための対応を求める市民団体からの請願を、賛成多数で採択しました。

毎年、平和式典が行われる8月6日には、原爆ドーム前の広場で様々な団体が集会を開いています。

広島市によりますと、去年、警備にあたっていた市職員が、集会の場所を確保しようとした参加者同士の衝突に巻き込まれて、転倒する事態になったということです。

市民団体は請願で、「式典は厳粛な中で行うもの」と規定した市の平和推進基本条例に基づいて、「実効性のある対応」を求めていました。

広島市議会(市民連合・市民の声)若林新三議員
「規制的・強制的な手法では平和文化は発展しません」

27日の広島市議会では、一部の会派が、デモ行進の範囲や音量制限などについて、集会をする団体と広島市が話し合いを続けるべきだとして、また表現や思想良心の自由にまで抵触するなどとして反対しましたが、賛成多数で採択されました。

広島市は、引き続き、解決に向け話し合うとしています。

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