県立高一般入試競争率1.09倍 24年度出願状況、3年ぶり低下

 岡山県教委は27日、公立高55校が実施する2024年度一般入試の出願状況を発表した。県立全日制の全50校には特別入試などの合格内定者を除く計5750人の募集に対して6263人が出願。平均競争率は1.09倍(前年度1.12倍)と3年ぶりに低下した。

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 倍率低下の要因について、県教委は今春の県内中学校の卒業見込み者(1月10日現在)が1万6908人と前年度より341人減っている上、特別入試での募集枠の上限引き上げに伴って9校が定員を拡大したことが影響したとみている。

 県立全日制で競争率が最も高かったのは岡山工業デザインの4.13倍。岡山南生活創造2.88倍、同高商業2.56倍と続いた。普通科単独では邑久1.50倍、総社南1.37倍の順に高かった。

 一方、24校の計40科で出願者が定員に達しなかった。県外の生徒向けに行う全国募集は計102人(11校)の定員に対し、井原普通に広島県の2人が出願した。

 一般入試は3月7日に学力検査、8日に面接があり、合格発表は18日。病気欠席者らを対象にした追試は18日に行われる。

 県立全日制の総定員は1万660人。特別入試や中高一貫校の内部進学などで既に4909人の合格が内定している。

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