季節外れの長雨、本州で今年初の夏日観測など…天気と気温のまとめ(2月18日~2月24日)

■今期間(2月18日~2月24日)の天候のまとめ
平均気温は、東~西日本や南西諸島で平年より高くなった。特に九州は平年差が顕著で、鹿児島は平年比+6℃と、この時期としては気温がかなり高くなった。東北や北陸から季節の便りが届き、19日は仙台・福島・新潟、20日は富山で梅が開花した。
降水量は、季節外れの長雨となった東~西日本で、平年より多くなった。特に東海や九州で平年よりも雨量が多くなり、名古屋や長崎では平年の4倍となる量の雨が降った。対して、南西諸島はほとんど雨が降らず、那覇は降水を観測しなかった。
日照時間は、長雨となった東~西日本で平年より少なくなった。大阪の日照時間は平年より7割も少なく、東京は平年と比べて半分ほどの時間だった。一方、この時期としては長く日差しの届いた北海道や東北の日本海側では、平年比プラスの地点が多かった。旭川は平年比1.5倍の日照時間だった。

■気圧配置の特徴
18日、高気圧が日本の東を南東へ移動。日本付近はこの高気圧に覆われた。19日、高気圧の中心が日本の東へ遠ざかり、前線を伴った低気圧が日本海とサハリン付近をそれぞれ東進。20日、高気圧の中心が日本の東を南東へ移動。前線を伴った低気圧がサハリン付近を東北東進。低気圧からのびる前線が本州の南岸を東に進んだ。日本付近は冬型の気圧配置となった。21日、前線が華南から本州付近を通り、日本の東に停滞。22日、前線が日本の南に南下。低気圧が東シナ海を南東進した。23日、先島諸島~日本の東にかけて前線が停滞。前線上の低気圧が日本の南を東に進んだ。24日、高気圧の中心が大陸から日本海へ移動。日本付近は高気圧に覆われた。

■降水
18日、東海~近畿の太平洋側は所々で雨が降った。19日、夜にかけて雨の範囲が広がった。九州北部や東海では大雨となり、日降水量は7地点で2月の1位の値を更新した。20日、前線の影響で広く雨や雪が降り、静岡県では2月の1位となる雨を観測したところがあった。前線に近い九州では激しい雨や雷雨となった。21日、前線の影響で、西日本~関東は広く雨が降った。九州や中国地方は1時間降水量の日最大値が2月の1位となった所が多かった。九州南部では非常に激しい雨の所もあった。東北は雪が降り、局地的に大雪となった。22日、西~東日本は冷たい雨が降り、北日本では雪が降った。前線近傍の伊豆諸島では、日降水量が100ミリを超える大雨となった。23日、西日本~東日本にかけて太平洋側を中心に雨や雪となった。関東は北部を中心に雪が降り、南部は冷たい雨となった。24日、北海道の日本海側で雪が降り、九州や四国は、夜遅くにかけて雨の範囲が広がった。

■気温
18日、最高気温は東~西日本で20℃前後の所が多く、新潟は前日より12℃高い19.7℃で5月上旬並み。19日、北日本を中心に216地点で2月の1位の値を更新。札幌の最高気温は13.9℃と4月下旬並みで、記録的な暖かさとなった。20日、東~西日本は各地で季節先取りの昇温。群馬県高崎市の上里見で25.7℃を観測し、本州で今年初の夏日となった。21日、東京の最高気温は未明に観測した13.2℃で、昼間は前日より15℃ほど低い8℃前後で推移。真冬の寒さが戻った。九州南部や沖縄は暖かい空気に覆われ、春本番の暖かさ。22日、九州南部や沖縄は季節先取りの暖かさが継続。そのほか寒気の流れ込んだ地域は真冬並みの気温となった。23日、上空の寒気が南下し、全国的に寒い一日。東京は最高気温4.0℃で、この冬最も低い気温となった。24日、北~西日本にかけて、この時期らしい寒さとなった。九州南部では真冬の寒さとなり、鹿児島の最高気温は12.8℃と1月下旬並み。

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