止まらない路線バス減便…南国交通、3月平日に急きょ特別ダイヤ 慢性的な運転手不足に退職、病気療養重なる 鹿児島市内1日あたり78便減

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 南国交通(鹿児島市)は27日、運転手不足を理由に3月4日~29日の平日19日間、同市内を走る全路線バスで約1割強の78便を減便する特別ダイヤを導入すると発表した。便数の少ない土曜ダイヤに置き換え、通勤通学時間帯の臨時便を追加する。同社は「恒常的な運転手不足に病気療養なども重なった。ご不便ご迷惑をかけるが理解してほしい」としている。4月以降は未定という。

 同社によると、特別ダイヤは平日の653便を575便に変更。同社の運転手は直近10年間で約80人減り現在は約360人。今年に入り退職者が増えたほか、病気療養も重なり、同市内を担当する鹿児島営業所では約30人不足する。

 特別ダイヤは2月27日から同社ホームページや各バス停の掲示板に張り出す。同社の坂口勇業務部次長は「安全面や法令順守の点から、現在の人員で運行可能な便数で調整した。公共交通機関としての役割を果たすため、引き続き採用活動に取り組む」と話した。

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