中国インターネット情報センター（CNNIC）が発表した第52回「中国インターネット発展状況統計報告」によると、2023年6月時点で、中国のネットユーザー数は10億7900万人に達し、22年12月より1109万人増え、ネット普及率は76．4％に達しました。うちネット文学ユーザー数は過去最多の5億3700万人に達し、22年12月より3592万人増え、ネットユーザー全体の49％を占めています。ネット文学の社会的影響力は強まり続けています。
23年末時点で、ネット文学市場規模は前年比3．8％増の404億3000万元（約8449億8700万円）に達し、ネット文学IP市場規模は同100億元（約2090億円）弱増の2605億元（約5兆4444億5000万円）に大幅に拡大しました。作家、作品、読者の数が着実に増加しています。作者数は2405万人に達し、うち新たに増えた作者が225万人です。作品数は3620万編に達し、うち新作が420万編です。ユーザー数は同9％増の5億3700万人に達しました。
中国のネット文学には、無形文化遺産や中国風などの要素が溶け込み、中華の優れた伝統文化が反映されています。現実的な題材を扱った作品の年間増加率は20％を超え、新たに増えた読者は「00後」と呼ばれる2000～2009年生まれが過半数を占めました。
中国ネット文学の海外での影響力の大幅な増強に伴い、ネット文学、ゲーム、映画・テレビドラマが「文化の海外進出」における主要コンテンツとなっています。関連データによると、中国ネット文学の海外市場規模は40億元（約836億円）を超え、世界200を超える国と地域に及び、うちユーザー数が最も多いのは米国です。中国語IPは徐々に全世界の視野に入っています。例えば、テレビドラマ「慶余年」の第2シーズンはオンラインでの視聴予約数が初めて1000万を突破した国産ドラマとなり、海外独占発行権はディズニーによって予約購入されています。テレビドラマ「田耕紀」は動画配信大手、愛奇芸（iQIYI）の日本語版とタイ語版のサイトに登場しています。（提供/CRI）
