【旬食材】めったに買わないから悩ましい!「芽キャベツ」の失敗しない選びかたを野菜ソムリエが解説

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コロンとした見た目がかわいらしい芽キャベツ。

例年、晩秋に出荷が増え始め、年が明けて3月頃にかけて出回りますが、実際のところ「あまり買ったことがない」という人が大半ではないでしょうか。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、芽キャベツの上手な選びかたを教えてもらいます。

芽キャベツは「キャベツの芽」ではない

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芽キャベツは、通常のキャベツの仲間ではありますが別品種の野菜。つまり通常のキャベツを芽のうちに収穫…というものではありません。

通常のキャベツは葉の中心部分が丸まった(専門的には「結球した」)ものですが、芽キャベツは中心ではなく脇で結球したもの。

また、キャベツが中心に1つだけ結球するのに対して、芽キャベツは1株あたり50個ほども結球します。

基本の選びかたはキャベツと同じ

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通常のキャベツは葉の緑が濃く、ずっしりと重たいものがおいしいのですが、この点については芽キャベツも同じ。
芽キャベツも、葉が薄い緑よりは濃い緑のもの、そして黄色っぽくなっていないものがおすすめです。

また、冬に出回るキャベツは葉がしっかり巻いたもの、春キャベツは巻きがゆるいものがおいしいと聞いたことがある人も多いと思いますが、芽キャベツは冬キャベツ同様、巻きがしっかりしたものを選びましょう。

丸くても細長くてもいいけど…?

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芽キャベツは丸っこくて完全な球に近いものもあれば、やや細長いものもありますが、どちらでも構いません。ただ、1パックに一緒に入っている芽キャベツどうしの形・大きさが比較的そろっているものがおすすめ。

というのも、芽キャベツはだいたい同じ茎から収穫されたものを10個程度まとめてパック詰めされていることが多く、それらの形・大きさがそろっている場合、栄養が全体にしっかり行きわたっている可能性が高いためです。

栄養満点!意外と調理しやすい芽キャベツを旬のうちに味わおう

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芽キャベツはキャベツの約4倍のビタミンCと、約2倍のビタミンKが含まれていて栄養満点。

めったに買わないために調理方法に迷う人が多いとは思いますが、意外と気軽に使っていいのが芽キャベツ。いつものシチューにそのまま丸ごと入れてみたり、アヒージョにしたりと、シンプルに楽しんでみてください(炒め物など短時間で調理するメニューの場合は、下ゆでするのがおすすめです)。

例年3月頃まで旬が続く芽キャベツ。

ぜひおいしいものを選んで、旬ならではの甘さを堪能しましょう!

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。

編集/サンキュ!編集部

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