「自信が滲み出ている」菊池雄星のオープン戦初登板の内容を公式記者も絶賛!! 指揮官も「彼は何をすべきか知っている」と大きな期待

トロント・ブルージェイズの菊池雄星が、現地時間2月26日に行なわれたピッツバーグ・パイレーツ戦に先発登板。2回を投げ、1安打無失点、3奪三振と上々の内容で、勝利投手として記録されている。

ブルージェイズで3シーズン目となる2024年のオープン戦、初登板で好結果を残した菊池。11勝をマークした昨季も、オープン戦序盤から好投を続け、開幕ローテを勝ち取っている。だが、今季最初の先発登板となったこの日の投球から、これまでにないほどの見事な状態であると評価する声が上がっているようだ。
「今、キクチからは自信が滲み出ている」

そう伝えているのは、メジャー公式サイト『MLB.com』のブルージェイズ専門ライター、キーガン・マシソン氏だ。パイレーツ戦の結果を踏まえ、「月曜日に垣間見えた最初の姿は、まさに2023年と同じであり、自信に満ちた投手がその才能を完全に受け入れているように見えた」と評している。

さらに「キクチはパイレーツ戦で、2イニングを無失点で投げ、3つの三振を奪い、新しいチェンジアップを駆使した」と投球内容にも言及。「キクチのカーブは2023年の彼を大きく変えたが、今年はチェンジアップにも同じ魔法をかけてほしい。左腕からの95~96マイル(約150キロ)近い速球を交えることで、投球のバリエーションがさらに広がる」と新たなスタイル構築に期待を寄せた。

また、チームを率いるジョン・シュナイダー監督による、「キクチは自分が今何をしなければならないかを正確に知っている」と語ったコメントも掲載。さらに、マシソン氏はキャンプ開始時のエピソードも紹介しており「ブルージェイズのスタッフはキクチのオフシーズンを絶賛していた。シュナイダーがより良い状態でキャンプに入った選手を尋ねられたとき、最初にキクチのことを思い浮かべたのは驚きだった」と振り返っている。他にも、「2023年の春まで結果が現れ始めなかったとしても、彼が非常に献身的なプレーヤーとしての評判を得ていたのには理由がある」として、野球への取り組み姿勢を強調している。

現地識者も絶賛するほどの好スタートを切った菊池だが、同記事では本人が「前年が良かったからといって、今年もうまくいくとは限らない」「自分の天井はもっと高く、まだまだ取り組むべきことがあると思う」と語った言葉も紹介されている。その強い意欲を抱いて挑む2024年シーズン、この日のようなパフォーマンスがどれだけ見られるか。大いに楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部

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