愛知県出身の元Jリーガーが、ペルー1部リーグで大敗した相手に感謝を伝えた理由とは?「自分が15歳で日本に行くまで…」

2020年から2021年まで清水エスパルスに所属し、現在はペルー1部(リーガ1)のコメルシアンテス・ウニードスに所属するU-23ペルー代表DFノリエガ・エリックが、幼少期を過ごしたペルーの名門クラブに対する想いを語った。26日、ペルーメディアの『リベロ』が報じている。

現在22歳のノリエガ・エリックは愛知県に生まれ、幼少期に両親の故郷であるペルーに生活の拠点を移すと、同国の名門アリアンサ・リマの下部組織でキャプテンとしてプレー。その後、中学3年生で再来日して清水ユースに所属し、2020年にU-23日本代表MF鈴木唯人(現デンマーク1部ブレンビー所属)らと同期入団で清水のトップチームに加入した。

同年7月にFC町田ゼルビアへのレンタル移籍を果たし、2021年に清水に復帰したが、清水での出場は天皇杯での1試合に留まり、同年末に清水を退団していた。

その後、無所属の期間を経て、2022年夏に当時ドイツ4部のシュトラーレンに加入。2023年にペルー2部のウニベルシダ・サン・マルティン・デ・ポレスに活躍の場を移すと、2024年からは同国1部を戦うコメルシアンテス・ウニードスに「個人昇格」。さらに、U-23ペルー代表メンバーとしてパリ五輪南米予選で全試合スタメン出場を果たし、南米で高い評価を得ていた。

そのノリエガ・エリックが所属するコメルシアンテス・ウニードスは、25日に行われたペルー1部リーグ第5節で、同選手が育成年代で所属したペルーの名門アリアンサ・リマと対戦。1-5と大敗を喫した試合後、ノリエガ・エリックは「難しい試合になることはわかっていました。自分たちが先制し、良い形で試合に入れましたが、集中力を欠いてしまい、相手はそこを突いてきました。アリアンサのようなチーム相手にそれは許されません。相手はビッグクラブで、こういうことになってしまいます」と反省。

その一方で、「15歳で日本に行くまで、自分はアリアンサでプレーしました。美しい思い出があり、自分の幼少期そのものです。そこで成長しましたし、自信を与えてくれたクラブです。日本からペルーに戻った時、そしてクラブを探している時、アリアンサはトレーニングする機会も与えてくれました。だから、アリアンサにはいつも感謝しています」と語り、育成年代を過ごしたクラブに対する特別な想いも口にした。

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