加賀市善行奨励賞「あすなろ賞」の表彰式は27日、市民会館で行われ、転んでけがをした女児に応急手当てをして寄り添った大聖寺実高2年、寺谷明衣さん(17)=同市大聖寺三ツ町=をたたえた。
寺谷さんは昨年4月の登校中、路上で転んで泣いている1年生児童を見つけ、出血した額と膝をウエットティッシュで拭き、通行人に小学校への連絡を依頼。教員が迎えに来るまで「もうすぐだから大丈夫」などと声を掛け続けた。
島谷千春教育長から表彰状と記念品を贈られた寺谷さんは「この経験を生かし、将来、誰かの支えになれるような仕事に就きたい」と話した。寺谷さんは今年度の第28回北國あすなろ賞も受けている。