●世界的パティシエ「夢の世界体感を」
氷見市芸術文化館で5月3~30日に開かれる「お菓子の美術館~渡辺おさむ スイーツアートin氷見~」のアンバサダーに、七尾市出身の世界的パティシエ辻口博啓さんが就任した。同展の「広報大使」としてPRなどに一役買う。会期中は会場で辻口さんが手掛けたスイーツも販売する。辻口さんは「夢のある、癒やしの渡辺おさむワールドを体感してほしい」と呼び掛けた。
お菓子の美術館は、樹脂で本物のお菓子のようなデコレーションを施す「スイーツデコ」の第一人者、渡辺おさむさんの展覧会。氷見市文化振興財団、氷見市、同市教育委員会、富山新聞社、北國新聞社、北日本放送が主催する。
辻口さんと渡辺さんは10年ほど前からイベントなどで共演経験がある。辻口さんは、パティシエにはできないスイーツデコの立体表現に魅力を感じるといい「渡辺さんの作品には夢とファンタジーがある。唯一無二のアーティストだ」と評する。
辻口さんは能登半島地震後に行った炊き出し支援で、スイーツが持つ人を笑顔にさせる力を再認識したといい「震災で北陸が落ち込んでいるが、スイーツアートの力で皆さんをほっとさせてほしい。私もアンバサダーとして盛り上げたい」と意気込んだ。
展覧会では、お菓子でできた動物の森や水族館、美術館などカラフルで夢あふれる作品が登場。ブリや大漁旗を模した氷見展のオリジナル作品も初公開するほか、作品世界に入り込んで撮影できるフォトスポットやワークショップもある。
入場料は一般1200円(前売り1000円)、大学・高校生800円、中学生以下は無料。障がい者手帳持参者は600円。前売り券の発売開始は3月23日を予定する。問い合わせは富山新聞社営業事業部=076(491)8118=まで。