古江彩佳、“左胸”のロゴマークに秘められた裏話とは?実は…!?

先日、米女子ツアーで活躍する古江彩佳が、みずほFG(ファイナンシャルグループ)との契約を発表した。昨年5月に新規大会として「ミズホ・アメリカ・オープン」が始まり、同大会ではミシェル・ウィーがアンバサダーを務めた。

今年もウィーが引き続き同役を務めるものの、安定した活躍を見せる日本人選手の古江にもアンバサダーの白羽の矢が立ったのは、日本人選手にもアンバサダーを務めてほしいというミズホの意向があったようで、古江の活躍が目に止まったのは自然の流れとも言える。古江のますますの活躍が期待される。

「MIZUHO」のロゴマークに秘められた裏話とは?

古江プロの開幕戦・3日目

ところで、今回の契約発表は2024年米ツアーの第2戦が終了した後のタイミングではあったが、古江の左胸に「MIZUHO」のロゴマークが入ったのは、開幕戦の最終日だった。

古江プロの開幕戦・最終日

「あれ?昨日まであったっけ?」と現場の記者らは気づいていたのだが、その裏舞台が明らかになったのは翌週になってからだった。

スピード契約が決まったことで生まれた課題とは…?

実は、古江に契約のオファーが届いたのは昨年末の12月。正式発表が2月初頭だったので、これは1ヶ月そこそこの“スピード契約“と言っていい。そして、正式発表前ではあったものの、選手とスポンサーがの双方が合意に至ったため、早速ウェアにロゴをつけることが決まり、1月中旬の開幕戦からロゴを入れることになったのだが、一つの課題があった。

デジタル転写の例

選手のウェアにロゴが付く場合、ワッペンを熱で貼り付ける熱転写や、糸を使った刺繍でデザインを縫い込む方法、最近ではデジタル転写と言ってプリントのようなものでロゴを貼り付ける方法などがあるが、アメリカではしっかり縫い付ける刺繍が好まれるらしく、アメリカサイドの担当者は刺繍を好んだ。

刺繍の例

しかし、刺繍を行うには、古江が着るウェアそのものに刺繍を施すため、少々時間がかかる。そこで、ワッペンを縫い付けるという方法を採用。それが実現し、開幕戦の最終日に現場でお披露目することができた、ということだった。第2戦の練習日には、古江も

「今は縫い付けてもらってます」

と話してくれた。

ところが、ワッペンを縫い付ける方法だとロゴが立体的になり、場所によってはスイング中に少し気になることもあるようで、正式発表後の次戦からは古江本人の意向もあり、フラットで発色の良いデジタル転写で正式に登場するようだ。

フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE

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