ブラウブリッツ秋田/新スタジアム整備計画案32年夏完成へ、最大延べ2・4万平米

サッカーJ2ブラウブリッツ秋田(秋田市、岩瀬浩介社長)が新スタジアムの整備計画案を公表した。秋田市卸売市場(外旭川待合28)の現在地建て替えで敷地の北側に生まれる余剰地(敷地面積約4万1000平方メートル)に建設する。Jリーグスタジアム基準を満たす収容1万人規模のフットボール専用スタジアムで、施設は延べ2万1000~2万4000平方メートル程度を想定している。当初計画から4年程度遅らせた2030年度に工事を開始。32年夏の完成を目指す。
整備計画は秋田市がイオンタウン(千葉市)と検討している外旭川地区まちづくりと連携し、県や市をはじめ各ステークホルダー(利害関係者)と協議している。ブラウブリッツ秋田は施設を民設で整備後、自治体に寄付する負担付き寄付やPFIなどの事業方式も視野に検討を継続する方針だ。
新スタジアムの建設地は秋田市外旭川ほか。最寄り駅のJR泉外旭川駅から徒歩約25分(約2キロ)に位置し、同駅からシャトルバスを運行し公共交通の利用を促進する。
最新技術を駆使したフットボールスタジアムとして日本サッカー協会(JFA)とJリーグの両スタジアム基準を満たす施設とする。観客席は椅子8000席、立ち見2000席を設置。防災機能としてスタンド下部空間を活用し、災害支援物資の保管スペースも整備する。施設整備費は総額90億円を見込む。
ブラウブリッツ秋田が現在ホームスタジアムとして利用している八橋運動公園陸上競技場はトイレやスタンドを覆う屋根の基準を満たしていないため、新スタジアム整備を前提とした条件付きのライセンス交付になっている。卸売市場再整備のスケジュールと調整しながら可能な限り早期の完成と32~33シーズン開幕からの供用開始を目指す。

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