ハーランド、マンCを勝利に導く衝撃5発! 橋岡大樹デビューのルートンを下してFAカップ準々決勝進出

FAカップ5回戦が27日に行われ、ルートン・タウンとマンチェスター・シティが対戦した。

現在プレミアリーグで18勝5分3敗という成績を収め、2位につけているマンチェスター・シティ。連覇を狙うFAカップでは、先月26日に開催された4回戦でトッテナムを1-0で下し5回戦進出を決めた。対するルートン・タウンは、リーグ戦で18位と降格圏に沈み苦しいシーズンを過ごしているものの、今大会では4回戦でエヴァートンを2-1で撃破しており、2021-2022シーズンぶりに5回戦へと駒を進めた。前回大会王者との一戦に、今冬から同クラブに加入した日本代表DF橋岡大樹は、移籍後初となるメンバー入りを果たしている。

試合は、開始早々にマンチェスター・シティがスコアを動かす。3分に自陣深くでボールを持ったマヌエル・アカンジがドリブルで運びながらスルーパスを供給。左サイドを抜け出したマテウス・ヌネスから、内側のスペースを駆け上がってきたケヴィン・デ・ブライネに繋ぐと、ポケットからグランダーの折り返しを送り込む。ゴール前で待ち受けていたアーリング・ハーランドが、素早い動き出しでマーカーの前に飛び出し、左足でネットを揺らして先制点をマークした。

勢いに乗るマンチェスター・シティは、18分にGKシュテファン・オルテガが前線にロングボールを蹴り入れると、ハーランドがハーフライン付近でDFをブロックしながらワンタッチでデ・ブライネに落とす。そのまま猛烈なスプリントで背後のスペースに走り込み、デ・ブライネのスルーパスから、GKの股下を通す強烈な一撃を叩き込んで追加点を奪取した。

そんななか、マンチェスター・シティにアクシデントが発生する。38分にジャック・グリーリッシュが負傷したためプレー続行が困難に。チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・ファーストレグのコペンハーゲン戦で負傷交代したグリーリッシュだが、この試合でも悔しい形でピッチを去ることとなってしまった。すると、直後の40分にハーフライン手前でパスカットに成功したデ・ブライネが、ターンから前を向いて右足でスルーパスを送る。反応したハーランドがDFラインの裏へと抜け出し、GKを嘲笑うかのようなチップキックをゴールに流し込んで3点目を獲得した。

一方のルートン・タウンも、前半終了間際の45分に中盤でインターセプトしたジョーダン・クラークが、ドリブルで前進して縦パスを差し込む。ロス・バークリーがキープしながら再びクラークに繋ぐと、ボールを持ち替えてボックス外から右足を振り抜く。シュートは鮮やかにゴールへと吸い込まれ、ルートン・タウンが1点を返した。さらに、52分にはマンチェスター・シティのGKオルテガのキックミスをバークリーが回収。混戦から浮き球のパスを送り、ペナルティエリア内に走ったクラークが豪快に沈めて1点差に迫る。

しかし55分、カイル・ウォーカーのスルーパスに反応したデ・ブライネがGKと1vs1の局面を迎えると、冷静に横パスを選択してハーランドが4点目を記録。直後の58分にも、バイタルエリアで前を向いたベルナルド・シウバからパスを受けたハーランドが、ボックス左で強烈なシュートをお見舞い。GKの股下を抜いて、再びリードを3点差に広げた。

62分からは、満を持して橋岡がピッチに投入される。サポーターの大歓声を受けながら、右ウイングバックのポジションについた。マッチアップしたジェレミー・ドクとバトルを繰り広げた橋岡だったが、72分にもマンチェスター・シティのマテオ・コヴァチッチから得点を奪われ、6-2で試合は終了。準々決勝進出を決めたマンチェスター・シティだが、ハーランドの挙げた5得点のうち、4得点のアシストはいずれもデ・ブライネがマーク。マンチェスター・シティの武器である“ホットライン”がクラブを勝利に導いた。

【スコア】
ルートン・タウン 2-6 マンチェスター・シティ

【得点者】
0-1 4分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
0-2 18分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
0-3 40分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
1-3 45分 ジョーダン・クラーク(ルートン・タウン)
2-3 52分 ジョーダン・クラーク(ルートン・タウン)
2-4 55分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
2-5 58分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
2-6 72分 マテオ・コヴァチッチ(マンチェスター・シティ)

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