ホーバーの海上操縦訓練を再開 当面は2番船を使用【大分県】

操縦訓練をするホーバークラフトの2番船「Banri」(手前)=27日、大分市駄原
操縦訓練をするホーバークラフトの2番船「Banri」

 大分空港(国東市)と大分市を結ぶホーバークラフトの運航会社「大分第一ホーバードライブ」は27日、海上での操縦訓練を再開した。昨年11月に1番船が空港側の発着場近くでガードレールに衝突する事故を起こし、中断していた。1番船は修理が済んでおらず、当面は2番船を使ってトレーニングする。

 訓練生2人が2番船「Banri(ばんり)」に乗り込み、別府湾での航行や、ターミナルがある大分市西大分地区での発着を繰り返した。

 同社は今秋の開業までに操縦士を20人ほど育成する予定。船体を製造した英国企業のスタッフから指導を受け、計140時間の訓練をこなす。事故現場に残ったままの1番船は3月中旬に大分市へ移動させる。

 3月には県から3番船の引き渡しを受ける見込み。春の大型連休以降は2隻態勢で周遊イベントなどをする計画もある。

 小田典史(のりふみ)社長(52)は「安心安全に動いている姿を見てもらうためにも、じっくり準備を進める」と話した。

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