大分県立美術館で「新聞紙に書く書道展」始まる 紙面デザイン生かした力作並ぶ【大分県】

作品を鑑賞する来場者=27日、大分市寿町の県立美術館
新聞紙1300ページを使った書道家牧泰濤さんの大作。「NEWSPAPER」のカラフルな文字が浮かび上がる
牧泰濤さんの大作

 「新聞紙に書く書道展」が27日、大分市寿町の県立美術館で始まった。実行委員会とNPO法人県書写書道指導者連合会の共催。3月3日まで。観覧無料。

 国東市の書道家牧泰濤(たいとう)さん(86)が発案。県内外から計552点の作品が寄せられ、審査で選ばれた約100点の入賞作をはじめ全作品を展示している。紙面のデザインを生かした作品や、「平和」「ゆめ」といった自分の願いや思いを込めた力作が並ぶ。台湾からの出品もある。

 会場には新聞紙で作ったエコバッグやごみ箱、新聞を包装紙にした酒瓶なども飾られている。牧さんは「新聞紙はニュースを知るだけでなく、物を包んだり箱を折ったり、生活の中でお世話になっている。こんなふうに書道作品にもなる。僕と同じように、みんなに新聞を好きになってほしい」と話している。

■牧泰濤さんの大作展示、ギネス申請へ

 会場では「牧泰濤新聞紙活用大作書道展」を併催。見出しや記事から連想した1字、四字熟語などを書いた新聞紙1300ページを使った縦5.286メートル、横51.856メートルの紙に「NEWSPAPER」のカラフルな文字が浮かび上がる大作を展示している。新聞紙を使った書道作品の大きさでギネス世界記録に認定申請する予定。

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