アート身近に ポップな壁画お目見え 佐賀市川副町の「space333」

カラフルな色合いとデザインが目を引く壁画とカン・イルグさん(左)、妻の浦川広子さん=佐賀市川副町の「space333」

 佐賀市川副町にオープンしたアートスペース「space333」に、色とりどりの柄が描かれたポップな壁画がお目見えした。希望者が筆を加えて壁画は日々変化しており、身近に触れられる巨大アートが近隣住民を楽しませている。

 佐野常民の誕生地近くにあるspace333には、韓国出身のアーティストのカン・イルグさん(56)のアトリエが併設され、カンさんと韓国から佐賀に移り住んだ妻の浦川広子さん(65)が運営している。壁画は1月のオープン記念イベントで、駐車場横の建物の壁に描いた。

 壁画は縦約5メートル、横約6メートルあり、県内外の子どもから大人まで約30人が自由に表現して完成させた。浦川さんは「近所の方から『壁画を見ると明るい気持ちになる』と声を頂いた。アートを身近に感じてもらえる場所になれば」と話す。

 space333ではカンさんの作品展のほか、絵画や立体の展示、ライブなども開催する予定。28日までは干支(えと)の辰(たつ)をモチーフにした作品展「日韓ユーモア展」が開かれている(要予約)。入場無料で正午から午後5時まで。問い合わせは「KAWASOE PROJECT」、電話070(8488)4180。(坂本有佐)

  

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